昨日の夜、WOWOWで放送された「おくりびと」を観ました。
早いもので、試写に行ってからもう1年も経つんですね。
今年2月には、米アカデミー賞外国語映画部門でオスカーを獲得!上映期間の延長・DVD発売と、何かと話題が続いたこの作品。
僕にとって1年という時間は、もう一度この映画を観る上で必要だったのかもしれません。
葬儀屋時代を思い出しながら観た前回とは違い、ようやく素直に観ることができました。
しかし、本木さんの演技は見事ですね。
それに、久石譲さんの音楽も素敵。
そして、社長(山崎努さん)がいてこその映画だったと、改めて思いました。
社長の言葉が、この映画のすべてなのかもしれませんね。
「俺のかみさん。この仕事第一号・・」
「うまいんだなぁ・・これが。困ったもんで・・」
納棺師になるきっかけは奥様の死。自分の手で送りだしたという経験。故人の顔をやさしくなでる仕草。
映画のラストで本木さんが見せる父への美装シーンは、あのときの社長の姿。
命がつながれていくように、人の想いもこうして繋がっていくのでしょうか。
30年疎遠になっていた父との再開。その縁をつないだのは「石文(いしぶみ)」でした。
まだ文字が無かった時代に、自分の思いに似た石を相手に送って気持ちを伝える文化。
父の握りしめた手から落ちる小石・・・
今の時代。これだけ伝える技術があるにも関わらず、伝わらない人の想い。
この映画を観ると、感じることの大事さを教えられてる気がします。相手の気持ちを感じ取れる人間に・・僕はなれているんだろうか?
「おくりびと」が、オスカーを獲得したことを日本人として誇らしく思うと同時に、世界の人々が最大級の評価してくれたことに驚きと敬意を感じずにはいられません。
▼Theme of Departures by 久石譲
明治40年の日本の姿を、自らも日本国籍を取得し、外国の人々に紹介し続けた作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の文章にこのようなものがあります。
日本人は、その深いそしてすばらしい文化を捨て、欧米の文明に憧れるあまりに欧米人の合理的な心まで輸入しようとしているかのように見える。
このすぐれた人たちは、近い将来、欧米の水準をはるかに超える製品を続々と作り出すことになるだろう。
だが、そうなった頃、彼らはもう日本人ではなく、日本人にとてもよく似た西洋人になっていることだろう。
そして、そうなった頃、彼らはかつて自分たちの町内のかどかど、つじつじに立っていた仏像の得も言われぬ優しい微笑みをあらためて思い出すことだろう。
なぜならば、その微笑みはかつての彼ら自身の微笑みなのだ。
小泉八雲著「知られぬ日本の面影」より抜粋
石文とは違いますが、この八雲さんの言葉からも何かを感じ取れる人でありたい・・そう思います。
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