「家族の肖像」は、僕が20代の頃・・・まだ運転手をしていたころに発売されたアルバムです。
戦友会を初めて聴いたのは、土曜日に文化放送でやっていた「全国歌謡ベスト10」
高島忠雄さんから関根勤さんに変わった頃だったかな?
今でも鮮明に覚えているんですが、丁度、営業所に戻って来て駐車場に車を停めた時にこの曲が掛かりました。
しばらくの間、静かに曲を聴いていたんですが、
「あいつの分も あいつの分もと・・・」
と聴いた辺りから、涙が止まらなくって・・・しばらくの間、車を降りることができなかったことを覚えています。
さださんの父のことを書かれてるものなのでしょうか?
さださんの母は、父の戦友の妹だった・・と聞いていますから、おそらく・・・そうなんでしょうね。
戦友会・・・戦争で苦楽を共にした同胞たちの集まり。
仲間・・とはちょっとニュアンスが違うものだと僕は感じています。ですから、僕の時代の同級生とか仕事仲間とは全く違う・・・生き残ってしまった人達の集まり・・・とでも言うんでしょうか?
とにかく!僕のような戦後生まれの人間にはわからない集まりが「戦友会」なんだと理解しているつもりです。
お国のために戦争に行くことが美徳だと教育された時代。
戦争に行く人間を育てることが親の勤めだとされた時代。
先日、吉岡秀隆さん主演の「最後の赤紙配達人」をさわりだけ観ていました。その中の、生き残った方のインタビューが忘れられない・・・
「戦争は・・・死にに行くんだ!」
森山未來さん主演の「僕たちの戦争」というドラマの中で、
「こんな時代を(日本を)作る為に戦ったのではない!」
というセリフがありました。
時代・・・幕末時代劇「奇兵隊」の中でも、
「死んで、死んで、また、死んで・・・時代というものは、人が死ななきゃ前進できんのでしょうか?」
のセリフがあります。勝っても負けても生き残った人達が国を作っていく。歴史を知れば知るほど、僕たちもその血の上に今を生きている・・・そう感じずにはいられない。
♪生命懸けておまえ達を 守ったと言わせてやれ
それを正義と言うつもりはないが 時代と片付けたくもない
さださんの著書「本気で言いたいことがある(新潮新書)」の中に、「義の崩壊」という章があります。その中でさださんは、今の日本は「義」を失っている!と書いています。
「義」とは、「人としての正しさ」を含む言葉・・・「正義」という言葉には、「義」にあえて「正」という言葉を重ねるかすかな胡散臭さに気づかなければならない!とも言っています。
時代と片付けたくはない・・の詩の中には、この時代に戦っていた人達の今の気持ちを代弁している気がします。また、「反戦」を声高に叫ばないさださんの心情そのもののような気がしてたまらなくなります。
♪銃弾に倒れた友の顔を 忘れることなど出来ない
あいつの分もあいつの分もと 生きる想いはわかるまい!
1番の歌詞にある
♪他人に玉手箱 開けられてしまった
青春の浦島たちのようだ!
この時代を生きた人達は、何十年経とうとも過去から逃れられない宿命を背負ってしまっているのかもしれませんね。
≫TBSドラマ「最後の赤紙配達人」
≫TBSドラマ「僕たちの戦争」
≫のろブロアーカイブ幕末時代劇「奇兵隊」
▼ポチると、のろ君が・・・。


