傾斜地における日影規制と天空率3 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

5月25日
皆さんこんにちは!昨日、沖縄から従兄弟の明が仕事で上京ついでに訪ねてきた。アポ無し突然が沖縄系の特長。明は比嘉と誕生日が3日違いの同じ年。母方の従兄弟で子供の頃より仲が良い。車社会の沖縄からやってくると東京では歩きが多くなる為疲れるらしい。何歩あるいた?と訪ねると「3000歩も歩いてしまった」と・・・・情けない。オバーのなつかしい写真を持参してくれた。昨晩はオバーと小さい頃の話に盛り上がり飲みが過ぎたかナ・・。本日若干だるい。

 稀勢の里VS白鵬戦を観る為、(TVだが)朝からいろいろ所用を済ませやっとブログタイムとなった。相撲までの1時間程書き込みたい。

 昨日所用で芝公園のあたりに出かけた。思わず見あげた東京タワーの美しさにパチリ。

 5月の緑の東京に鮮やかな朱色の東京タワーがいい。心なしか少しやせた感じがする。5月22日スカイツリ-は開業1年らしい。土曜日の朝は東京タワーからの切り替えの試験放送ありで移行が進んでいる。

 今週火曜日は、サトー氏が日影、逆日影講座に引き続きプランニングからパースBIM連動までの講座をおこなった。

 マンツーマンの講座で復習から始まり6時半までみっちり行った。すっかり疲労困憊かと思いきや終了後のパチリは笑顔、余裕の様子。比嘉は疲れて目を閉じた。次回は天空率講座で卒業。頑張れ!

 木曜日は、TP-PLANNERを久々利用するベテラン、初めての新人ごちゃまぜの4人が参加。
新人の為に日影基礎から徹底解説。

皆で楽しみながらの講座。終了時間は夕方6時。比嘉がここにも。

 さて相撲までの時間もせまってきた。早めに天空率講座を始めよう!

 前回は、傾斜地に計画建築物を配置し、平均地盤計算から日影、天空率解析を行った。建物移動編集などでいずれもクリアーする形状が確定した。

 さて今週は、計画建築物を設定する前に立てたい範囲を「仮想建物]で設定し逆日影、天空率で計画建築物を逆算する手法手順を解説したい。予告では用途地域が敷地内で区分されるケースを行うとしたが次回に変更です。前回の流れを参考に逆日影、逆天空率まで一気に解説する事としよう。

 まず仮想建物領域を前回の計画建築物の範囲を拡張しその中に建ちうる計画建築物を逆日影計算で逆算する。

敷地北側に拡幅する。

建てる範囲が変更された為に平均地盤面の計算を行なわなければならない。

3m以上の敷地内高低差ゆえ「地盤面平均高」もチェックする。今回の外周高は仮想建物領域ゆえチェックし「OK」で計算開始。傾斜地の計画の場合、建てたい位置により平均地盤が異なる為その事を考慮する。

結果は

平均地盤高は6.549m、前回が 6.633mゆえ若干低くなった。
まず逆日影計算から行う。

逆日影チャートを8時の方位線を仮想建物東端、16時方位線を西端に設定し「計算開始」とすると

結果3m地盤上に高層部が設定された。立体で確認すると

 高層部が3種高度でカットされる事は後ほど検証するとして、まずこの建物形状で日影規制がクリアーするか否かを検証したい。

ドンピシャでおさまっている。逆日影計算を行ったらブロックを建物変換し時刻、等時間日影等で確認する事。

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どうやら相撲が騒がしくなってきた。とりあえずアップしよう。続きは明日朝かな


5月26日早朝 おはようございます。昨日の稀勢の里・・・おしい。あとちょっとまで白鵬に迫ってきた。日馬富士が調子を上げてきた事よりひょっとして本日決定戦の可能性あり。今日も期待したい。稀勢の里から力をもらえた勢いで10K程走った。・・・いける。戻ってきた
さて本日は早めに講座を始める事としよう。
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昨日は逆日影計算を行い、算出されたブロック図を確認後「建物」入力に移動し画面左上、マウスアイコン右となり「他の入力データ変換」ボタンをクリックし建物に変換した。

 さて高度斜線がある東京3種高度が設定されている事より

高度斜線のみチェックし他の高さ制限は天空率計算でクリアーする事とする。「計算開始」で解析すると

3m地盤面にあった日影規制の高層部が高度斜線でカットされた

断面でカットすると


可能範囲が確定してきた。逆日影、高度斜線など日影規制、条例で確定する部分をカットしたら天空率で道路斜線を確認しよう。

 天空率計算では前回までの設定により適合建築物および算定位置は「天空率算定領域」ダイアログ内の道路部の「発生」ボタンをクリックするだけだ。

早速天空率比較計算を行うが注意点を一言。

今回の建物は逆日影ブロックから変換して自動設定されたブロックだ。仕様上、解析する際にその事を指定する必要がある。


計算対象を「ブロック図変換建物」にチェックして行う。

計算結果は


横長敷地ゆえ計画建築物の中央部が大きくNG。対処したい。

 まず逆日影、逆斜線(高度斜線)で解析された結果、道路側に狭いブロックが残ったので、100㎡以下のブロックは排除し後退距離の位置も揃える事とした。

建物らしく整形した後天空率解析を行うと

多少NGの差分は狭くなったがNGだ、逆天空率で左右をカットすると。

左右の円弧部がカットされてクリアーする事ができた。左側の結果がおもしろい。逆日影チャートで確保した高層巾がそのまま天空率計算でも残った。天空率解析が日影幅カットと同様の効果をもたらした結果だ。

 結果をアイソメで確認すると



容積率を考慮しながら計画を進めてゆく。


 この様に煩雑になりがちな傾斜地においても、地面を「地表面」入力で設定する事により、平均地盤面を考慮した逆日影、逆斜線そして天空率計算をスムーズに行う事が可能になる。ぜひご利用頂きたい。

 今週はここまでとしよう。次回は用途区分があり高さ制限勾配が異なる場合の事例を解説します。・・・多分。

いつのまにやら5月も今週で終わり梅雨の季節に向かいます。今週から暑くなるらしい・・オーストラリア戦も近い。来週までお元気で!


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