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しかし 返答は ありませんでした。



その時 空の上から 優しい声が 聞こえてきました。



「 心配いりません。 この光景も ホログラムです。 一人一人に その人が 好きな光景を 用意しました。 もちろん 会いたい人や 好きなものが あれば それを 用意します。 心に 深く 欲しいものを 念ずれば それが 具体的に 目の前に 現れます。」



続けて 天の声が 響いた。



「 修正も効きますから 何でも 欲しいもの 人物を 心に 浮かべて下さい。 そして その ものや 人物が 現れて欲しいと 思えば 現実に 現れます。 不必要なら 消し去ることも 出来ます。 」



ソウスケは 自分が 苦学生でありながら 小さな 劇団に所属して 将来の 俳優を夢見ていた 若者の時代にも 戻れるのか どうか 不安でした。



そもそも ソウスケも 偽名です。



財閥の 子孫でも ありません。



元の自分に戻って 恋人や 本当の両親や 家族や 友人たちとも 会えるのでしょうか?



ソウスケは 本来の 自分の姿の時代を 心に思い 恋人や 友人や 家族 街並みが 現れることを 願いました。



すると 一瞬の闇の後 目に前には 第3次世界大戦前の 自分が 幸せに 暮らしていた頃の 光景が そのまま 広がったのです。




ソウスケは 興奮と 喜びで 叫びたいぐらいの心を 抑えて 少しだけ冷静になって 考えました。



( どうして? 何故? これは 本当の世界では ないはず・・・。 これは あくまで わけの分からないホログラフィー技術を駆使した 仮想の 世界・・・。 でも 誰が 俺を この元の世界に 戻しているのだ・・・? 天の声の正体は 誰なのだ? )



たとえ・・・仮想空間であっても 自分が 幸せだった時代そのもの世界が 目の前の そこにあるのです。



しかも 自分の 友人も 家族も 家も 街並みも 恋人も・・・・そこに 存在するのです。







( つづく )





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