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それでも ソウスケは 必死で 願いました。



この操縦室らしき部屋で 自分が 操縦することによって この核シェルターが 新しい どこかに 進んでいくことを 心から 願ったのです。



それは 核シェルター内での 閉塞された生活からの 脱出です。



ソウスケは 祈りに近い 希望を込めて 操縦桿を 力一杯 握りしめていたのです。



しかし 操縦室は 振動もなく 何かが 動いているような 感覚は 全く ありませんでした。



何とか 動いて欲しいという 一途な願いから 操縦桿を握る手に 力が 入りました。



操縦席の下を 何度も 蹴飛ばしました。



それでも そのうちに・・・何となく 核シェルターが 動いているような 気分には なったのです。



一途な希望が ソウスケを そういう気分に したのでしょうか?



それとも 実際に この部屋は 動いているのでしょうか?



ソウスケは 必死でした。



望むものは 閉塞された核シェルターでの 生活からの 脱出です。



それは 核シェルター内での 残り少ない人間の中での 無意味な「神」としての 存在からの 脱出でも ありました。



ソウスケは 願い 祈り続けました。



その時 操縦桿を 通じて 微かな 振動が 伝わった気がしました。



本当に 微かな 感覚でした。



そして ソウスケは 操縦室らしき部屋 構造物に 通じる階段から 明るい光が 差し込んでくるのに 気付いたのです。



どこかに 到着したしたのでしょうか?



ソウスケは 期待しました。



胸が高まりました。





( つづく )





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