地鎮祭ラッシュな日々・・・ | 田島則行の建築日記

地鎮祭ラッシュな日々・・・


今年度もあっという間に時が過ぎ去って行きます。

毎回、ブログのアップをもっと頻繁にと、誓うにも関わらず、半年に一回というペースから抜け出せません。。。。(すいません)

というわけで、多忙な日々を過ごしておりましたが、今もいろいろと同時進行でプロジェクトが進んでおります。


とある現場は、土地の造成が少しずつですが進んでおります。千葉の別荘地にある敷地です。





現地にはこんな模型が飾られておりますが、非常に広大でダイナミックな敷地です。

スケールを比較するものがないので、どのぐらいダイナミックかというのがわかりにくいのですが、、、





まだ廻りになにも建っていないので、現地にいってもスケールがわかりにくいかと思います。
ここに設計中なわけですが、難しいのが、建物のレベル設定です。

どの傾斜に合わせて造成してもらうか、何度も何度も現地でやり取りして、だいたい決まってきました。






これでやっと、基礎の構成を確定できます。これをうけて、建物のフレームの構造も一気に決まってきました。




一方、報告が遅れましたが、去年に進めていたプロジェクトは既に竣工しています。

南側に向けて大きな開口のある住宅です。





リビングからテラスにシームレスに繋がって、テラスと一体化した暮らしができるよう、工夫しました。





実はこの住宅、微妙にスキップしております。スキップフロアともも言いますが、そのフロアの高さを半階ごとにズラして行くことで、階段部分を通して繋がるように工夫がされております。

つまり、この住宅の肝は、この階段部分にあると言っても過言ではありません。





上の写真はリビングから見たものですが、玄関から見ると、階段が正面にきます。





この階段を登ると、中2階にあがりまして、振り返ればリビングが見渡せるようになっています。





そして、それはそのまま、2階、そして、2.5階といった、プライベートな空間へと繋がっています。





構成としては単純な階段のように見えますが、スキップしている構造の要の部分にこの階段をオープンに据え付け、ここから各空間へと展開して行くような繋がりを意識したつくりになっているため、実は構造的には、様々な工夫をしてこそ実現した空間構成になっています。


そんな階段にまつわる工夫は、話し始めるとエンドレスに続いてしまいますので、ここではここまでにしましょう。




さてさて、テレデザインでは、昨年後半から今年にかけて、地鎮祭ラッシュが続いています。

昨年から設計を手がけていたプロジェクトが徐々に進み、各地で地鎮祭を毎週のようにやってきました。





群馬の敷地では、風が強いのもあって、テントを立てて地鎮祭を行いました。

とにかく敷地が余裕があるので、テントも小さく見えます。





そして厳かに地鎮祭を行ったあとは、みんなで記念撮影を行いました。






一方、都心の住宅密集地でも建築が始まっています。
コンパクトな敷地ながら、日当りもよく、天候にも恵まれました。
午前中の光が降り注ぐなかで地鎮祭が執り行われました。





恒例ですが、神主さんが紙吹雪を四隅に厳かに散らす時の、その紙吹雪が落ちて行く様は、とても情緒があって、心が落ち着きます。





そして、素朴に飾られた鯛と野菜が古くからの伝統を感じさせます。








一方、最初に紹介した別荘地でも地鎮祭を行いました。

土地のスケールが雄大すぎて、やはり、広さがわかりません、、、(笑)

木々を揺らす風の音が穏やかに大きくなったり、小さくなったりするなかで、ここでも天候に恵まれて、朝方まで振っていた雨も止み、日差しを感じながらの地鎮祭となりました。







そんなわけで、テレデザインではしばらく工事監理が続きますが、そんな合間にも、ありがたいことに新しいプロポーザルのお話を頂いております。



職人さんとやりとりしながら進めて行く現場も楽しいですが、敷地調査をしながら、新しいプロジェクトを始めるのも楽しいものです。

スケッチとスタディ模型をつくりながら、頭の中の空間イメージを膨らませています。

日々精進、毎日を、一歩一歩、頑張って進めています!

一歩、一歩、、、