JAZZ SOUND TRACKS (FONTANA 680 018 TL)

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*JAZZ SOUND TRACKS(蘭・FONTANA680.018)、黒銀レーベル
 

 

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*LES LIAISONS DANGEREUSES 1960 / ART BLAKEY’S JAZZ MESSENGERS AVEC BARNEY WILEN(仏・FONTANA  680.203)、濃緑レーベル

 

まだROCKばかり聴いていた頃は「サントラ盤か~」とレギュラー・アルバムより、あきらかに蔑んでみていたSOUND TRACK。その頃で印象深いのはエルトン・ジョンの『フレンズ』、CSN&Y他の『いちご白書』『小さな恋のメロディ』、二―ル・ヤングの『過去への旅路』など。本人たち以外に無名のアーティストが入っていたり、映画の一場面の会話があったり、既にレギュラー盤で発売済みの曲だったりと音楽的には満足できないものが多かったですね。もちろん『WOODSTOCK』『フィルモア最後の日』『LET IT BE』等の記録映画のサントラは素直に楽しめましたが・・・。

JAZZの世界では後年のSONNY ROLLINSの『ALFIE』の例外を除けば音楽的にも優れ、私にとって蒐集対象となるものは、1960年前後のフランス映画(所謂ヌーベル・ヴァーグ)に集中しています。もっとも有名なものはMJQの『大運河』とマイルスの『死刑台のエレベーター』でしょうが『死刑台~』は、映画の効果音楽としてみれば最高の評価が与えられると思いますが、純粋に音楽だけ評価すると果たして繰返し鑑賞するには「ちょっとな~」といった内容ですし、『大運河』はフランス・オリジナル盤も所有していますが、世評が高くMJQの最高傑作にも推奨されるレコードも個人的にはJOHN LEWISが前面に出すぎ、つまりクラシック音楽の要素が強調され過ぎていて堅苦しく感じ、あまり趣味ではありません。

 

 

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*DES FEMMES DIPARAISSENT /THE JAZZ MESSENGERS(仏・FONTANA660.224)、薄緑レーベル、10インチ

 

で、もっとも好きなサントラとなると、JAZZ MESSENGERSがらみの『LES LIAISONS DANGEREUSES / 邦題:危険な関係』と『DES FEMMES DISPARRAISSENT / 邦題:殺られる』に落ち着きます。この2作およびBARNEY WILEN、KENNY CLARK、KENNY DORHUM、DUKE JORDANらによる『UN TENOIN DANS LA VILLE / 邦題:彼奴を殺せ』から抜粋したものが本作(オランダ盤)です。オリジナルは、すべて仏FONTANAの10インチで近年BARNEY WILENの異常人気により、とても高価なものとなっています。『殺られる』についてはベニー・ゴルソン在籍時のJMの数少ない音源で「どうしてもの一枚」のため、かなり無理して入手しましたが、他の2枚の10インチは更に高価ですので、とっくにあきらめています(笑)。『危険な関係は』仏12インチで所有していますし・・・。

各盤からの選曲も良く余程の(BOOTLEGも集めるような)ファンでなければこれ一枚あれば十分だと思います。