COLEMAN HAWKINSは“テナーサックスの父”と崇められながらも、その影響力が及んだのは大半がスウィング期までのサキソニストに限られていて、モダン期のテナーは総じてLESTER YOUNGの影響が顕著でした。それでもHAWKINSは幾つかのモダンジャズ・ジャイアンツのセッションに顔を出し強烈なブローで存在感を示していました。

 

MONK‘S MUSIC / THELONIOUS MONK (RIVERSIDE RLP 12-242)

 

『BRILLIANT CORNERS』と並ぶMONKの問題作と言うよりMONK生涯の頂点となる作品です。今ではCOLTRANEの参加が最重要視されていますが、表ジャケには"THELONIOUS MONK SEPTET WITH COLEMAN HAWKINS、ART BLAKEY、GIGI GRYCE"とCOLTRANEの名前は無いのです。更に「RUBY、MY DEAR」での圧巻のテナー・ソロはHAWKINSだし「OFF MINOR」のテナー・ソロもHAWKINSだけでCOLTRANEはありません。なお『THELONIOUS MONK WITH COLTRANE』(JAZZLAND 46)ではCOLTRANEの「RUDY、MY DEAR」が聴けますが、HAWKINSの刺激的なソロと比べるとCOLTRANEは端正過ぎるように感じます。

 

 

WE INSISTS! / MAX ROACXH (CANDID 8002)

 

HAWKINSは、たった一曲(DRIVA’ MAN)の参加ですが今回のお題(HAWKINSの挑戦)を鑑みれば絶対に外せない作品。何故一曲だけなのか?MAX ROACHの誘いに参加したものの、あまりに政治色が強く「ちょっと俺には無理」と外れたのが真相では?しかしながら本人の思惑とは裏腹に「DRIVA‘MAN」のHAWKINSのソロは、この強烈なアルバムの中でも核となる程、異彩を放っています。

 

 

SONNY MEETS HAWK! / SONNY ROLLINS AND COLEMAN HAWKINS (RCA VICTOR LPM-2712)

 

前作でのDON CHERRYとの共演の影響かSONNY ROLLINSにしては、かなり荒々しく、またフリージャズの影響も垣間見られます。タイトルとは裏腹に主導権はHAWKINS

にあったようで、取り上げている曲もROLLINS作の一曲を除きHAWKINSが手馴れたスタンダードばかりで、そこにROLLINSがフリーキー・トーンを駆使して挑んでいく構図です。企画は良いと思いますがPAUL BLEYのピアノはミスマッチだし、ドラムス(RON McCURDY)は弱すぎます。BLAKEYやMAX ROACHクラスだったら名盤の仲間入りを果たしていたかもしれません。既に最晩年に差し掛かろうとしていたHAWKINSでしたが、ROLLINS相手に一歩も引いていません。