携帯のメール作成画面とにらめっこしはじめてどれくらいの時間が経ったか
一人部屋には広すぎる室内をウロウロしながら君に宛てる言葉を探したが
結局見つからず
……なんて
言うことなんて
用件なんて ちゃんと決まっているのに
◯◯がさ、チャンミンと仲良くなりたいんだって
連絡先教えてもいいか?
たった二行
用件を簡潔に伝えるだけ
なんで当事者でもない仲介役のハズの俺がこんなに困惑しなきゃいけないのか もう自分がわからん
今の俺は
送信のボタンを親指で押すそんな簡単なことも出来ない
異国のステージで観衆を湧かせ 難しい振り付けも余裕の表情で魅せた さっきまでの自分が聞いて呆れてる
「 フゥー ……… 」
深いため息をついて
諦めるように携帯をベッドに放り投げ 自分もフカフカの布団に倒れこむ
「チャンミン…」
目を閉じて名前を呼ぶ
ねぇ
俺は何を恐れているんだ
君が誰かの物になること?
なんで素直に喜べない
君にとって
とても良い機会だと
思っているのに
思いたいのに…
ねぇ
さっきまで一緒だったのにな
もう顔が見たいな
「チャンミナ…」
まだ部屋に帰ってから時間は浅い
ファン達が去るまで部屋の外には出るな
そんな指示が出ていたからまだ部屋にいるんだろう
壁一枚隔てた 向こう側に
俺はチャンミンの部屋の方へ寝返りを打つ
あんなに幼かったマンネが自分の身長も追い越して
誰もが見惚れてしまう程の大人の男になって
もっと広い世界に羽ばたいて行ってしまう
出会った頃からは想像もしなかった未来が巡ってきて俺は少し感傷的になっているだけなんだ
自分に言い聞かせるように
チャンミンとの思い出を
少し思い返したりしながら
それでもやっぱり 君のそばで生きていく人生を願った