第2章 後腹膜脂肪肉腫
(20) [入院19日目] 退院の許可が下りた
 

2022年2月15日(火)

2/1(火)に後腹膜脂肪肉腫(約23×13cm)の手術を行った。
術後の腸閉塞と食欲不振で入院期間が延びた。

 

 

 

入院19日目  退院の許可が下りた  ( ICUから14日目 )

 
■ 夫の様子
 
退院前の最終チェック。レントゲンの検査と血液検査を行って、ドクターから
退院許可が下りた。これで明日以降、いつ退院してもOKに。
しかし、まだ火曜日。仕事を持っている子供に迎えに来てもらうとすると土曜日まで入院していないといけない。
 
 
夫いわく、がんセンターは一般の病院と明らかに雰囲気が違うと。
患者用のラウンジで、泣きながら電話を家族にする人が多かったとのこと。
他にも、財産の話をする人、後継の話をする人…。
 
ポジティブ思考な夫も、病院にいると悪い方へ物事を考えてしまうと言っていた。

 

 

追記

ドクターから退院の許可が下りたので、タクシーで自宅に戻れば良かった。

土曜日まで退院を伸ばした理由は、子供の気遣いに答えるため。

土曜日までたった4日間だが、これほど体力が落ちている時は自分第一に考えないとダメだと思った。

 

 

 

 

 

 

妻のひとり留守番⑲ 今思い返してみると…】

沖縄で、「後腹膜脂肪肉腫」と診断されたのが、2021年の12月中旬。
2月1日に手術までこぎつけたのは、運が良かった。
沖縄のかかりつけ医にも「どんな手を使ったんだ。」と言われたなぁ。(正攻法です)
 
沖縄で手術する可能性も考えて、出来る検査をすべてやったのが良かった。
CT、造影CT、血液データ、PETはいらなかったな…。MRIのデータが必要だった。
あとは自分の病状について、病院の相談窓口で説明できること。
窓口がうまく、担当課に繋いでくれるかどうか重要なところ。
 
最初、がんセンターの窓口では、コミュニケーションがうまくとれなかったが、
病院が終わった時間外に事務の方から折り返しの電話がかかってきて、正月明けにすぐ受診できるなら、1月末での手術が可能かもしれないと、担当課のドクターの伝言を聞いた。
 
絞り込んだ2つの病院のどちらでやるか、最後まで悩んだけれど、
「あの時、早く手術ができたのに、(再発した時に)やらなかった」という後悔は
ずっと残るだろうと…(患者)。」
 
そういえば、家族のような友人にも「やった後悔は時間と共に薄れるが、やらなかった後悔はずっと残る。」と先日アドバイスをもらったばかり。
 
これは、「ご縁」だったなぁと。
私たちにとってはベストな行動だったけれど、手術の結果、がんは腎臓の上にある副腎まで及んでいた。

今回の手術は、時間を急いで本当に、正解だった。
 

 

 

 

次の記事→