第2章|後腹膜脂肪肉腫[初回手術]

(6) 手術当日 [入院5日目] 手術当日:あっという間に終了

 

 

2022年2月1日(火)

 

待ちに待った「後腹膜脂肪肉腫」の手術

(初発:23×13cm:高分化型と一部脱分化型予想)

手術時間の予定は4~5時間

 

 

 

入院5日目:手術当日】

 
手術当日の朝は、20分位は話せるかなと思ったが、
手術室に向かう夫に2~3分声を掛けられただけ。あっけない。
 
 
手術予定時間は4~5時間でしたが、実際は3時間半で終了。
これまで経験した手術は、予定手術時間をかなりオーバーしていました。
「胆のう摘出手術」の時でさえ、3時間かかったのに…。
 
今回の手術では、腫瘍と左腎臓の合併切除のほか、大腸への癒着も指摘されていたので、
今回は、8時間を覚悟していた。それが3時間30分で終了。
手術予定時間よりも、早く終わる手術は初めての経験でした。
 
 
病院によっては、「大手術」と言われたのに、、、、
まるで、歯医者に行って、むし歯を抜いてきたような…この"拍子抜け"感。
 
 
なんだったんでしょう、この手術…。
 
 
◆◆◆
 
 
手術後、ICU室に付き添い家族1名だけ入室できました。
初めて入ったICU室。
バスケットボールのコートを思わせる広さでした。
ICUに入っている患者のバイタルをチェックする大きなモニタが何台も壁に設置されていて、異質な空間。
 
 
ICU室では、他の家族も何組かいました。
ご家族は黙って手術を終えた家族の体を見ていました。
 
 
で、ウチは…、手術報告。
 
 「話せそう?」
 「今何時だ?」
 
声をかけて、最初に聞かれたことは、現在の時間。
次に聞かれたのは、
 
 
 「手術時間は?」
 「まだ昼だよ。」
 
手術で予定外のことが起こったか心配したのだろう。
思ったよりも麻酔からの目覚めがハッキリしている。
どのような手術を行ったか、一通り話した。
 
 
■ 摘出した臓器
・ 左の腎臓
・ 副腎
やはり副腎を切ったか。脂肪肉腫は、上の臓器に伸びていったということだな。
副腎に隣接する臓器からの再発の可能性…を心配し溜息。
 
 
■ 切った筋肉
・ 腸腰筋の一部
太ももの前に、しびれが出る可能性。
歩き始めの一歩が、思うように出ない可能性。
 
 
 
■ 温存できた臓器
・ 大腸(癒着がなかった)
※ 数日後、腹部膨満感で腸閉塞に近い症状が出た。退院が約1週間遅れる。固形食初日は食事量に要注意!
 
 
 
話したのは、手術結果の説明だけで、雑談はない。
15分を少し超えた気がしたが、すべての説明が終わるまで
ICUの看護師さんは、待っていてくれた。
ありがたい。
 
 
 
 
 
ICU室を出たあと、例の裁判を思い出した
ICU室で医者が女性患者の体を舐めたというニュース。
医療関係者の間では、「せん妄」の可能性が非常に高いという見方。
 
 
実際に、ICU室に入った感想は、緊張感が漂う部屋だということ。
麻酔が覚めかけてもうろうとしている患者、
手術で体力を消耗している患者に対して…医師が性的感情を抱くのは、自分としては考えにくいと思った。
 
 
うまい例えではないけれど、銀行員が紙幣を見てもただの紙に見えるのと同じで、
医者が女性を見ても、オンナには見えないと思った。

 

 

 

 

 

 

ひとり留守番⑤ 手術当日】

 

手術前日と当日は、ホテルを2泊とった。

最近、私の体調の波があることから、夫が心配して予約を取ってくれた。
こういう気遣いには頭が下がる。ありがたい。

 

親族にも、交代で待合いをお願いし、申し訳ない気分。

 

 

手術当日は、本当にやることがない。待つだけ。
多くの家族が、手術待ち合い室で待機している。
それにしても、がん手術の患者さんが…多い。
 
 
手術は3時間30分で終了。大腸を切除しなかったので
手術時間が短縮したのだろう。
 
 
ひとまず今日は、夫が麻酔から目が覚めたこと、
手術の成功を祝って、コーヒーで乾杯!
手術を執刀してくれた先生方、
スタッフの方々、ありがとうございました。(乾杯!ロゼワインシャンパン
 
 
◆◆◆
 
 
退院したあとが本番だな。
希少がん…「後腹膜脂肪肉腫」の厄介さ。
抗がん剤や放射線に強い耐性があり、再発率が高い。
雑草のように、”がん”が生えてくる。
 
再発が出来る限り遅らせることができますように。
 

 

(6) 手術当日 [入院5日目] 手術当日:あっという間に終了 おわり

 

 

 

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