人生意気に感ず「155センチの小さな巨人を見上げる。ハリスの新風とトランプの退潮。甲子園始まる」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「155センチの小さな巨人を見上げる。ハリスの新風とトランプの退潮。甲子園始まる」

◇ダイナミックに空に舞う姿。ピタリと着地。正に神業。体操の岡真之助が三冠を達成した。その笑顔は金メダルより輝いて見えた。身長155センチ、20歳はチーム最年少。小さな巨人の偉業は日本の体操界の歴史に新しい一頁を開いた。内村航平なき後を支えるニュー・ヒーローの胸中を思った。小さい時からの極限の努力があった。小さな身体は厳しい鍛錬の凝縮を物語る。多くの子どもたちの心に限りない夢と希望を与えたに違いない。歴史的なオリンピックが間もなく終わる。私はしっかりと受け止め貴重な社会的財産として役立てるべきだと思う。

◇ハリスの新風が力を増し、高揚感が広がっている。副大統領候補に中西部ミネソタ州知事ワルツ氏を起用したことで勢いは増すと思われる。私はヒューストンの空港で演説するハリス氏の姿を新聞から切り取った。その表情は伝えられるキャリアを語り、深さと力強さを現している。ハリスとトランプ両氏は対極に位置づけられる存在である。ハリス氏は強調する。「検察官対犯罪者」、「未来志向対過去志向」と。また、次のようにも主張する。「自由と思いやり、法の支配の国」対「混乱と恐怖、憎悪の国」との戦いだとも。ハリスの民主党にとってはとりわけ、さび付いた工業地帯「ラストベルト」と言われる東部ペンシルベニア州の他、中西部のウィスコンシン、ミシガン両州で白人労働者層の取り込みが鍵となる。

 両候補の副大統領候補も戦局に大きな影響を与えそうだ。副大統領はパートナーでありそれは選挙戦でも同様。トランプ氏はハリス氏の人種や容姿に絡んだ個人攻撃をしているが彼が起用した副大統候補のバンスも酷い。同じ穴のむじなに見える。この人物はハリス氏を「子なしの猫好き女性で惨めだ」と形容し問題視された。花の都パリ五輪と共にアメリカ大統領選が面白くなってきた。両者とも女性の活躍にスポットが当てられることも興味深い。

◇真夏の祭典甲子園が始まった。灯熱の太陽の下で青春の純粋な血が燃える。その伝統に於いて、選手とスタンドそして地域社会が一体になることはオリンピック以上の祭典に違いない。伝統と言えば今年は球場生誕100年である。球児にとって「聖地」である。砂を持ち帰る姿は聖地を象徴する。心の世界が崩れる危機の現在100年の金字塔に拍手する。高崎健大が一点を守り抜いて勝利した。甲子園には不思議な力が棲むと言われる。球児たちが変身して次の一勝に進むことを上毛三山と共に祈る。(読者に感謝)