人生意気に感ず「抜け道で実効性のない規制法の成立。風雲児石丸伸二はどこまで。楫取素彦顕彰会総会は | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「抜け道で実効性のない規制法の成立。風雲児石丸伸二はどこまで。楫取素彦顕彰会総会は

◇国会の品位を傷つけ政治の信頼を地に落とした裏金国会が大きく動いた。改正政治資金規正法の成立である。抜け道が多く実効性が不十分で国民が納得するものではない。多くの野党が求めた企業団体献金の禁止や政策活動費の廃止などは空振りとなった。

 規制法成立後の党首討論は最大の課題をかけた真剣勝負だが、限られた時間のため相手を打ち倒すに至らない中途半端なものとなった。立憲代表は大上段に振りかぶる。「こんな方改正では国民は全く納得しない」。首相はこれを受け止めて「政治活動の自由と国民の知る権利のバランスの中で作った制度だ」と。泉代表の切っ先は届かなかった。血しぶきが飛んで片腕くらい落とすかと期待した人もいた筈だがそこに至らなかったのだ。

◇都知事選の幕が開けた。最大の関心事は風雲児石丸伸二がどこまで伸ばすかである。この選挙に銘打つなら「恥を知れ選挙」だろう。安芸高田市長の時、議員の政治姿勢に腹をたて発した「恥を知れ」は既存の政治に広く当てはまる。彼は記者会見で政治屋の一掃を主張した。事務所開きで訴えた。「社会が大きく変わろうとしています。私たちの手で社会を動かしましょう」。この人の武器の一つはYouTubeなどの動画配信である。その発信力は驚異的だが何よりもインパクトがあるのはその新鮮な政治姿勢である。7月7日を目指して都民がどう変化していくか息を呑む瞬間が続く。

◇楫取素彦顕彰会の総会が終わりほっとしている。ある幹部は言った。「人が集まるだろうか」と。長いこと活動を停止していたからだ。そこで力を入れて準備したのである。小冊子「楫取素彦の歩み」を作った、今なぜ楫取素彦なのかを訴えた。約80人が参加しホテルの一室は人で溢れた。楫取が県令を辞し前橋を去るとき数千人の人が別れを惜しんだ。私は挨拶でこの事実に触れて言った。「これほど県民に信頼された政治家はおりません。政治の信頼が地に落ちた今こそ楫取を群馬の誇りとすべきです」と。

 この日特別企画・松陰大学元教授長谷川勤先生の講演は素晴らしかった。吉田松陰と楫取の関係について史実を掘り下げ格調高く情熱を込めて平易に語った。黒船に乗り込む松陰の姿を想像し、人々は息を詰めたように聞き入った。鎖国の時代に於いて松陰の目は国や藩を超越して世界に向けられていたのだなと、私は感銘を覚えながらきいた。(読者に感謝)