人生意気に感ず「沸騰する都知事選、石丸氏の行方は。楫取素彦の今日的意義」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「沸騰する都知事選、石丸氏の行方は。楫取素彦の今日的意義」

◇沸騰するのは気温だけではない。今日の社会情勢こそ狂乱のように沸き立てっている。それを象徴するように都知事選が始まる。50人以上の立候補は前代未聞。300万円の供託金の行方はどうなるだろう。一定の投票数に達しなければ没収となる。その額もかなりのものになりそうだ。1千万人を超える有権者の中で膨大な無党派層の存在。もしそれが何かのきっかけで一つの方向に動けば東京が変わり日本が変わる。昨日(19日)4人の共同記者会見があった。二人の女性の他に前安芸高田市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神氏。事実上この4人に絞られるのだろうか。米大統領選では「もしトラ」が盛んに言われるが、都知事選でも「もし」に関心が高まっている。そんな思いで共同記者会見では石丸伸二氏に注目した。この人物について言えば記者会見の場に登場しただけでいよいよここまで来たかの感がある。

 この人物についてちょっと前まで私は全く知らなかった。市議会の惨状に怒って「恥を知れ」と絶叫した。この叫びは安芸高田市の議場を超えて国会にも都知事選の場にも余韻となって不気味に響いている。ボランティアを呼びかければ2千人近くが集まり、人々は広報ビラなどを持って配布に動いているという。これらの人々は裏金に対し、あるいは学歴詐称に対し「恥を知れ」の思いで炎天下を衝き動かされているに違いない。「もし石丸」、つまり「もし石」を期待しながら。いよいよ告示である。投票は7月7日。恥を知れの風は勢いを増すのか、それとも選挙戦の嵐の中で下火になっていくのか、興味は増すばかりである。

◇ドジャーズの大谷が20号をたたき出した。快音が響きスタンドが沸き立ち颯爽とした雄姿がスタンドを回る。大谷の姿は私たちに何か暗示を与えているように思える。胸につかえる政治不信のもやもやを吹き飛ばすような。人々はそれを求めて喝采を送っているに違いない。

◇今日、楫取素彦顕彰会の総会が行われる。休眠状態が続く中で会長として責任を痛感していた。準備に全力を尽くして今日を迎えた。冒頭約5分の挨拶で楫取とは何者で、何故今楫取が求められるかを語る。未曾有の社会的混乱は幕末と似ている。黒船に乗り込もうとした吉田松陰は国や藩を超越して目を世界に向けていた。楫取は松陰の義兄である。29歳で処刑された松陰の遺志を継いで楫取は群馬の礎を築いた。群馬を去るとき数千の人々が別れを惜しんだ。政治家の信頼が地に落ちた今楫取に学ぶべきことは限りなく大きい。楫取と松陰を胸に総会に臨む。(読者に感謝)