人生意気に感ず「小池知事の出馬表明。沖縄の県議選。山本知事と県議会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「小池知事の出馬表明。沖縄の県議選。山本知事と県議会」

◇小池都知事が遂に知事選出馬を表明した。世界中で選挙が行われる特異な年である。東京都は地方自治体であるがその規模に於いて一つの国家に相当する。また、その抱える問題の重要性に於いて知事選には世界中の注目が集まる。複雑な世界情勢の中で日本の役割はかつてない程大きい。都知事選は、その日本の運命を左右するといっても過言ではない。ところで都知事選を面白くしているのは小池知事が盤石ではないことである。蓮舫氏が颯爽と登場し女性対決となった。両者、すねに傷と言われるがその深さは学歴詐称の小池氏が深刻である。。裏金と政治不信の嵐は蓮舫氏には大きな追い風で小池氏には打撃に違いない。マンモス都市の有権者の多くは浮動票である。風の吹き方でうねりは簡単に変わり得る。日本の民主主義の真価が問われている。40人にも及ぶ候補者群は供託金を積んで何を訴え、いかなる存在感を発揮できるか劇場の幕開けがいよいよ近づく。

◇連日32度を超えるような猛暑が続く。沖縄の暑さは格別だろう。その沖縄を更に燃え立たせているのが沖縄県議選である。7つの選挙区は基地問題を抱える上に裏金の政治不信が渦巻く。自民党の連敗のうねりは更に加速するのであろうか。政府自民党は危機感でテコ入れに努めている。林官房長官、茂木幹事長、小渕選対委員長等を投入して必死だ。16日が投票日。私は沖縄の県議選にこんなに注目したことはなかった。そういう人は多いに違いない。

◇副知事再任問題で山本知事と県議会が緊張し揺れている。私の議長時代が思い出される。事案は異なるがいろいろ摩擦が生じ当時の小寺知事が頭をかかえて議長室に出向いたことがあった。県議の定数削減を巡っての対立であった。私は知事が議会の自主性尊重に欠ける点を挙げて反対したのだ。知事と議会は二元代表制の下で対等の建前であるが実際は大きく異なる。それは議会の質の問題とも繋がっていた。このような状況を背景に小寺さんにも議会の自主性尊重の点に少し油断があったかもしれない。現在の山本知事と議会の問題も多少似た点が感じられる。山本知事は宇留賀氏再選に関し議会への説明不足を陳謝した。そして次のように発言した。「慢心というか県議会に対する甘えがあった。反省を伝え上で続投をお願いする理由を誠実に正直に丁寧に説明したい」知事の苦しい胸中が伝わってくるようだ。この出来事が議会の活性化と議会改革のきっかけになることを願う。(読者に感謝)