人生意気に感ず「大谷は前進を表明した。処刑後再審の衝撃。鹿児島県警と内部告発制度」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大谷は前進を表明した。処刑後再審の衝撃。鹿児島県警と内部告発制度」

◇大谷選手が待っていた15号を放った。心のストレスが吹っ飛んだことを示すようだった。水原元通訳の銀行詐欺などが決着した。大谷は声明を発表した。「私および家族にとり重要な終結を向かえることができた。事件に終止符を打ち前に進む時期が来たと思っている」と。6月は大谷の月と言われる。15号はそれを示すものだろう。心から期待したい。

◇重要な刑事事件の裁判に関する報道が続いた。一つは注目していた飯塚事件の再審に関するもの、もう一つは県警本部長の犯罪隠蔽に関する問題だ。

 飯塚事件の再審は死刑執行後の再審を求めるもの。女児2人を殺害する事件は福岡県飯塚市で起き、久間氏の死刑が確定し執行された。弁護側は冤罪だとして再審を求めたもの。5日福岡地裁は再審開始を認めない決定を下した。久間死刑囚は逮捕から処刑までの14年間、一貫して無実を訴えた。DNA鑑定が有罪の決め手とされる事件であった。それにつき多くの疑問点があった。処刑された死刑囚が実は無実であったとすればそれこそ死刑制度の根幹を揺るがす事件であったが、それにつき多くの疑問点があった。私は大きな関心を抱き続けてきた。死刑囚が冤罪であったことが現実に存在する以上、処刑された死刑囚についても冤罪であったことは有り得るに違いない。処刑後に無実が判明してもあの世から戻ってくることは出来ない。だから再審をしてもしようがないという人がいるかも知れない。しかし、処刑された人の名誉を回復することに意味がある。うやむやにしないで今後の反省に活かさねばならない。袴田元死刑囚の再審の結果は近い。

◇鹿児島県警に日本中が注目している。前県警本部長の本田容疑者は職務上知り得た秘密を退職後漏らしたとして逮捕された。

 本田氏は現本部長が犯罪行為を隠蔽しようとするのを許せなかったと主張した。警察の威信と信用が関わる重大な問題である。本部長は「最後のチャンスをやろう」、「泳がせよう」と発言し本部長指揮の印鑑を押さなかったという。前本部長は「自己保身を図る組織に絶望した」と語る。この人は組織の不正を正す内部告発の意図であったと思われる。それ故に大きな社会問題となっているのではないか。企業や役所の不正を内部告発した人を守る公益通報者保護法が存在することを尊重すべきである。内部告発した人が組織内で不利益を受ける例は多いと言われる。内部告発で明らかになる不正は多い。裏切りと冷たく見られる風潮が存在する。古い村社会を改めねば真の前進はない。(読者に感謝)