人生意気に感ず「目を覆う自民党の凋落ぶり。止まらない人口減。水原氏と司法取引」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「目を覆う自民党の凋落ぶり。止まらない人口減。水原氏と司法取引」

◇「おごれる者久しからず唯春の夜の夢の如し」と平家物語の光景を想像させる自民党の凋落ぶりである。選挙で連敗が続いている。かつての遠い昔なら一族は切られたり都落ちの悲劇を免れなかった。岸田首相は窮地に立たされている。ついに今国会での解散を見送った。首相は4月の訪米成果などで支持率をあげた上で解散総選挙に踏み切り総裁選を乗り切る戦略だった。

◇衝撃の数字である。出生率・出生数ともに最低だった。厚労省は5日人口動態統計を発表。

 一人の女性が生涯に産む見込み数を示す合計特殊出生率は1.20、そして2023年に生まれた日本人の子どもは72万7,277人。出生率は前年の1.26より0.06ポイント低下、出生数は前年より4万3,482人減少した。このまま下降線を辿るなら日本の社会はどうなるか。ある専門家は3千万人台になると分析する。3千万人台に落ち着いて新しい秩序が生まれるまでの過程は大変な混乱となるだろう。自分の死んだ後のことだからどうでもいいという訳にはいかない。思い切った少子化対策をとらねばならない。諦めるのは早いと思う。奇跡の自治体として出生率、出生数が増加している例が存在する。これは打つ手が存在することを物語る。首相は異次元の対策をとると語ったことがあるが口先だけの感がある。命をかけて事をなすとは死語になったのかも知れないが日本国が命をかけてつまり国の存立をかけて対策に当たるべきだ。政治家は言葉によって信頼を得る存在である。日本の現在の国力をもってすれば不可能ではない。裏金議員には出来ないことだ。

◇水原被告が裁判所に出廷し有罪を認めた。大谷の口座から盗んだ額は26億5千万というから正に異次元である。水原氏は違法賭博の負けを大谷選手の口座から払ったことについてその動機を語った。「考えられる唯一の解決方法が彼のお金を使うことだった」と。

  刑罰は銀行詐欺と虚偽納税申告で最長禁錮33年であるが司法取引に応したことで禁錮5~6年半程度かと言われる。判決は10月25日に言い渡される。水原氏はギャンブル依存症だった。途方もない大罪を犯したのだから刑務所入りは当然だろう。それにしても司法取引は不可解の制度である。検察官との取引で有罪を認めることで刑を軽くするというのだ。裁判に要する時間と費用を節約することが目的とされるが司法の権威にかかわることである。その運用のルールが非常に重要と思われる。(読者に感謝)