人生意気に感ず「トランプへの有罪判決は。評議後の83億円もの献金。公明への異常な譲歩」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「トランプへの有罪判決は。評議後の83億円もの献金。公明への異常な譲歩」

◇こわばった険しい表情が各紙の一面を飾った。トランプ前大統領である。ニューヨーク州地方裁判所で有罪の評決が出た。有罪の評決には全評議員の一致が必要である。大統領の職にあった者が刑事事件の評決で有罪となったのは前代未聞のこと。12人の評議員の氏名が明らされなかったのも異例である。身に危険が及ぶことを恐れた裁判所の配慮である。アメリカに於ける分裂と対立がいかに激しいかを物語る。この事件がポルノ女優に対する口止め料に関することは、トランプという男の怪物性及びこういう人物を大統領候補にしてしまうというアメリカ国民の不思議さを示している。量刑の言い渡しは7月11日。トランプ氏は吠えた。「不正で恥ずべき裁判だ。本当の評決は11月5日国民から下される。私は無罪だ」。彼が言う11月5日の評決とは大統領のこと。そこで世界中が注目するのはバイデン氏トランプ氏のいずれが勝つかである。11月11日有罪の判決が下れば無党派に与える影響は大きいだろうと専門家は分析する。現在盛んに「もしトラ」が言われている。もしトランプが勝てばどうなるかという巷の噂である。

◇評決直後から多額の献金が寄せられているオンラインでの小口献金は評決後24時間で約83億円に達したと報じられた。アメリカという国は、そしてアメリカ国民は不思議な存在と思わざるを得ない。共和党はバイデン大統領が政敵を潰すために司法を政治利用していると主張している。上の小口献金の勢いは一般市民の中で謀略説を信じている人がいかに多いかを物語る。アメリカの現実は民主主義が衆愚政治に墜ちていることを示すともいえる。アメリカを批判する国を勢いづかせることではないか。

◇公明党への驚くべき譲歩。裏金事件は落ち着くのか。政治の信頼は少しでも回復するのか。どうもそうは思えない。自民党の凋落の姿は絶壁に細い糸でぶら下がる萎びた巨体に見える。人口減少で坂を転げ落ちる日本を象徴するようである。辛うじて落下を免れているのは野党が弱いからだ。

 政治資金規正法改正案で自民はパーティ券購入者の公開基準額を「5万円超」に引き下げることにした。現行は「20万円超」である。公表を恐れ5万円以上買わなくなる者が多くなるだろう。岸田首相は語った。「今国会で改正を実現しなければ政治の信頼回復はできない。こうした強い思いから、思い切った案を決断した」首相の決断は一般人には理解し難い。

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