人生意気に感ず「大学の同窓仲間に天安門の出来事を話す。心温まる高校生のこと。女性市長と形骸議会。 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大学の同窓仲間に天安門の出来事を話す。心温まる高校生のこと。女性市長と形骸議会。

◇6月1日東京大学のあるクラブのかつての仲間が十数人集まった。私が先ず近況を話すことになり天安門広場での原稿没収事件及び楫取素彦顕彰会総会を今月行うことなどを話した。

 帰りの新幹線で私の胸には楫取の生涯が甦っていた。このクラブの機関誌「縦の論壇」で楫取について書いたことがあった。題は「近代群馬の基礎を築いた初代県令楫取素彦」であった。人生の最終段階を迎えた大学時代の仲間の姿は楫取と取り組む私の心を刺激した。6月20日の楫取の集いは成功させねばならない。当日は挨拶の中で楫取の姿を簡潔に語るつもりだ。黎明期の群馬で楫取は高い志を天下に示して気を吐いた。その一つが金字塔を打ち立てたと評される廃娼運動である。百四十年も前に女性の人権に情熱を注いだことこそ金字塔の本質である。

◇先月30日上毛新聞の『ひろば』の欄に載った「心温まる高校生の行動」が静かな反響を起こしているようだ。いくつかの電話からそのことが窺える。その一つが前橋高校の校長の声である。二人の生徒を校長室に呼んで励ましたという。私は『ひろば』の一文を次の言葉で結んだ。「純粋な二人の少年の行動が、多くの仲間の胸に潜むマグマに響くことを期待します」。前高の校歌には「健児の粋を集めたる」とある。真の健児を支えるものは真の学問である。表面的な軽い知識の量ではない。眠っている若者のマグマを醒すことが危機の日本に求められている。

◇前橋市議会で市長提案の多選自粛条例案が否決された。議員から「多選の是非を判断するのは有権者だ」という意見も出たといわれる。地方議会の形骸化が叫ばれている折だ。地方は現在難問山積状態であるから地方議会の役割は重大である。歴史的出来事として注目された女性市長の真価も議会との対応にかかっている。議会と市長がかみ合うためには議員の質の向上が求められる。ふるさと塾から4人の生徒が来年の市議選を目指している。塾で学んでいることが糧になっていると思うと嬉しい。

◇大谷に14号が出た。ヒットは多く絶好調と報じられていたが多くの人はホームランを期待していた。スランプだったのか表情には悲壮感も窺えた。14号の快音は私の胸にも響いた。テレビで、あるコメンテーターが「大谷は日本の宝」と発言していた。時に心身が疲れた時、大谷の快音は励ましであり癒しである。個人の立場からも大谷は日本の宝と見てしまう。(読者に感謝)