人生意気に感ず「袴田再審の行方。日中友好協会理事会で。台湾有事と日本」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「袴田再審の行方。日中友好協会理事会で。台湾有事と日本」

◇深夜毎夜ほぼ定位置で会うFさんとの話題は昨夜は袴田事件だった。Fさんから切り出したのだ。「ズボンのサイズも違うというではありませんか。酷いですね」。一般の人々の関心の高さを示すものだ。再審公判が22日結審した。再審は確定した裁判をやり直すのだから余程のことがなければ認められない例外中の例外である。かつて再審は針の穴を通るほど難しいと言われた。しかし誤った裁判は現実に有り得る以上その扉は開かれねばならない。死刑判決の再審となれば人権上特に重大な問題である。袴田さんは長年の死刑の恐怖のため拘禁症となっている。姉のひで子さんの姿は母親のようだ。検察はここに至っても死刑を求めた。判決は9月26日。過去死刑再審は4事件あり検察はいずれも公判で死刑を求めいずれも無罪となった。ひで子さんは「余命いくばくもない人生、巌を人間らしく過ごさせてください」と述べた。91歳のかくしゃくたる姿を支えるのは弟を思う肉親の情であろう。9月26日の判決文は心して読もうと思う。

◇昨日群馬県日中友好協会の理事会があり、私は冒頭会長として挨拶した。「緊迫の国際情勢下、日中関係は極めて重要である。日本は正しく賢明に友好関係を進めなければならない」という内容である。昨年の北京に於ける日中友好交流会議での発言である。その中で具体的に強調したのは日中友好条約の意義であった。「私が訴えたポイントは3点あります。両国間の全ての紛争を平和的手段で解決すること、全ての地域で覇権を求めるべきでないこと、両国民は民間交流の促進に努めるべきこと、です」

 私の胸には天安門広場が原稿を没収された出来事が甦っていた。

 日中友好交流会議のことは事業報告の中で説明された。理事会は私が議長として進め全ての議案が承認された。

◇台湾有事が迫ったかの感である。中国軍が台湾を囲んで大規模な軍事演習を始めたのだ。これは覇権主義を露わにした姿ではなかろうか。台湾独立を目指す勢力への懲罰と説明している。沖縄の島々とは指呼の間にある。台湾侵攻が現実化したとき日本への影響は深刻である。日本人も多いところ。日本へ逃げようとする人は多くなり日本は大きな渦に巻き込まれる恐れがある。日本の離島にシェルターを作る動きが始まっているらしい。しかしアメリカとの本格的な衝突に発展する恐れがあるから、賢明な中国は冷静に動くに違いない。備えはしておかねばならない。日本周辺の波はにわかに高くなってきた。(読者に感謝)