人生意気に感ず「孤独死の増加と日本の未来。つばさの党と民主主義の危機。大相撲が面白い。ふるさと塾 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「孤独死の増加と日本の未来。つばさの党と民主主義の危機。大相撲が面白い。ふるさと塾

◇知人の民生委員が打ち明けた。「担当する一人暮らし老人が増加し、目が離せない」と。人間関係が希薄になっている。「隣りは何をする人ぞ」と昔から都会の現象が表現されたが今や全ての所で生じている。民生委員が目を離せばあっという間に消えてしまう。風前の灯火という老人が多いというのだ。

 誰にも看取られずに死んでいく「孤独死」が増加している。警察庁の公表によれば65歳以上の孤独死の推計は年間6万8千人に及ぶ。厚労相は今後更に、確実に増えるとして取組みの必要を訴える。助け合いの雰囲気が盛んであったかつてのハングリーの社会が懐かしい。

 私たちは豊かな社会を実現させたが人の心は逆に貧しくなった。行政の役割は極めて大きいが社会全体の課題である。ボランティア精神を発揮して全ての人が力を合わせる時が来た。消滅する自治体の恐怖が叫ばれている。

◇つばさの党が家宅捜索を受けた。先の衆院補選における選挙活動の妨害容疑である。警察庁は複数の陣営の被害届を受理。報じられる状況は常軌を逸している。つばさの党のメンバーは電話ボックスの上に登ったり、他候補に急接近し追い回し大音量を浴びせている。つばさの幹部は選挙の妨害をしたつもりはないと語っているが、選挙妨害に当たると思う。警察が被害届を受理したことはそれを物語る。表現の自由を踏越えるというべき。つばさは政治団体の行動と称しているが一連の行動は墓穴を掘ることに通じるだろう。つばさの黒川代表は「言論行為」だと正当性を主張し、権力と戦う姿勢を示している。選挙は民主主義の根幹を成す。その妨害は公選法により重罪とされている。つばさの行動は重要な問題を社会に投げかけている。投票率が極めて悪く民主主義の危機が叫ばれる中で、羅針盤のない日本丸がどこかへ流されていく恐怖を感じる。

◇大相撲が面白くなっている。注目は若い日本人力士、大の里と熱海富士である。大の里は怪力無双の不気味さを感じさせる。対象的な存在が熱海富士。二人とも今場所好調スタートである。熱海富士は見上げるような巨体にも拘らず生まれたばかりの赤ちゃんの感がある。懸賞金の束を一度付人に渡し、再度手にして喜びを隠さない。この二人が角界を背負う時代が来るに違いない。千秋楽の成績が楽しみだ。

◇ふるさと塾から来年の市議選に四人が立候補する。彼らの志の一端を塾が育てたかと思うと嬉しい。今月は三国同盟に強く反対した海軍軍人井上成美。清冽にして苛烈な武人であった。(読者に感謝)