人生意気に感ず「デリヘルに急ぐ日本の女性。不同意わいせつ罪と不同意性交罪。このままでは日本は滅び | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「デリヘルに急ぐ日本の女性。不同意わいせつ罪と不同意性交罪。このままでは日本は滅び

◇欲望が渦巻く社会である。世界の混乱地帯、危険地域と比べると一見のどかで豊かな日本であるが一皮向けば弱肉強食のジャングルに他ならない。特に日本が固く守ってきた倫理観や道徳観が崩れた今日、悲惨な状況が加速している。無防備な若い女性が容易に罠に落ちている。表紙のタイトルが妙に長い本を読んだ。「時給7000千円のデリヘル嬢は80万円の借金が返せない」。きっかけは某紙が全国紙で取り上げていたこと。普通の女性がいかにも軽率に都会の悪の手に絡め取られていく。24歳の女性つばきは借金返済のため高額を稼げる仕事を探し、時給7000円を見つける。それは『デリヘル』だった。古来弱い女性が追い詰められた時、生きる道として選んだのが身体を売ることであった。それは現代社会に於いても変わらない。それは洋の東西を問わない。憤りを覚えるのは教育の無力さである。教育の目的は生きる力を身につけさせることである。物語の主人公の名はつばき。冬でも咲く花からとったという。彼女が生きるに必要な力は倫理や道徳を生かすことである。それを学校でちゃんと教えていたら売春の道に簡単に入らなかった筈である。クモの糸に虫が巧妙にからめ取られるようにつばきは泥沼から抜け出せなくなっていく。身体の不調で仕事が出来ないとき風俗の主人は海綿を詰めてやれと命ずる。海綿が取れなくなって婦人科へ行ったら男性医師に「あなたは馬鹿か」と言われ目を覚ます。現在有名大学の女子大生が多く風俗で働いていると聞く。何かが根本的に狂っているに違いない。

◇私は千数百人の留学生が学ぶ日本語学校の理事である。彼らはハングリーの国から来て日本の文化と習慣を学ぼうとしている。額に汗して働く彼らの姿勢には頭が下がる。高齢少子化が止まらない日本でより深刻なのは容易に風俗で働いて恥じない若者の存在である。憲法の人間尊重の理念には倫理や道徳など普遍的価値の重視も含まれる筈だ。憲法をしっかり教えない教育と知識偏重で受験技術重視の弊害は日本の運命に関わる程深刻である。

◇昨年改正された刑法の不同意わいせつ罪及び不同意性交罪の条文を読んだ。性暴力、性搾取など信じ難い程乱れた社会の実態に対応するものだ。不同意わいせつ及び不同意性交の両罪には共通部分がある。それは暴行や脅迫を用いること、アルコールや薬物を摂取させること等々に乗じる点である。つまり、8項目もの事態に乗じてわいせつ又は性交することが両罪を構成する。それぞれの場合婚姻関係の有無にかかわらずと規定されている。(読者に感謝)