人生意気に感ず「裏金、森元首相の奇怪な存在感。2千万円と土下座。書道協会で挨拶」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「裏金、森元首相の奇怪な存在感。2千万円と土下座。書道協会で挨拶」

◇裏金問題に関する虚偽記載の罪の初公判が10日東京地裁で行われた。裏金事件は収まる気配もない。国民の怒りの炎を前に為す術を知らない自民党は余程のことがないと立ち直れないのではないか。

 こんなタイミングで文藝春秋の記事を読んだ。森善朗元首相「裏金問題」真相を語るである。森氏は滅び行く自民王国を象徴する姿に見える。私はかつて県議の時、あるボス議員の発言に驚いたことがある。大きな影響力を誇るこの人は「政治は情だ」と強調した。理想を信じて政界に飛び込んだ私は戸惑いを覚えたのであった。

 裏金問題はドロドロした政治の暗部と繋がっている。それは人間の問題と関わることだから政治は情の一環であろう。春秋に登場する森元首相は情を強調して存在感を発揮する典型に見える。今だに大きな影響力を有するのは理性や論理以外の部分のエネルギーの故かも知れない。元文科相下村博文氏との対面の場は凄まじい。安倍派の後継会長になりたくて森氏を訪ね土下座して2千万円を差し出したというのだ。「下村、みっともないから起きろ」。下村は立ち上がって言った。「とにかくご無礼もお許し頂きたい。これはわずかですが」そう言って2千万円を差し出した。「清和会の会長をこんな金で手に入れられると思っているのか。俺は許さん。持って帰れ」。これは森氏が語る光景なのである。この人の傍若無人振りは蛮勇の発揮といえる。このような人物に一目も二目も置かざるを得ない自民党の未来は危ういと言うべきだ。

◇11日、書道協会の大きな行事があり私は二人の受賞者の歓迎祝賀の部で来賓を代表して挨拶した。受賞者は新井祥石氏及び下谷洋子氏である。私は県書道協会の顧問である。挨拶の要旨は現在機械文明が異常に発達し人間は危機に直面している。お二人の受賞はだから格別な意義があるというもの。その上で具体的に次の点を強調した。字を読まない人が増えている。AIは人間の領域を侵そうとしている。人間がその尊厳を保つには機械に勝たねばならない。書道は精神の文化でこれを守ることは極めて重要である。お二人の受賞を大きなステップアップにしなければならない。

◇宝島夫妻殺害事件は人の命を軽視する世相に乗って起きた。ハンマーで殴り飛び散る血、泣き叫ぶ声。凄まじい光景を想像する。直ぐに発見される場所に死体を置くことが示すように思慮のない人々の犯行だ。人命は木の葉のように軽い。(読者に感謝)