人生意気に感ず「地方分権と国の指示権。トヨタのシニア従業員再雇用拡大。宝島夫妻殺害の闇。水俣病と | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「地方分権と国の指示権。トヨタのシニア従業員再雇用拡大。宝島夫妻殺害の闇。水俣病と

◇大災害の時代である。国民の生命安全を守るために行政の役割は重大である。国と地方の関係はいかにあるべきかは待ったなしである。今国会で新たな動きが始まっている。国が地方に指示権を発揮できる法改正である。国と地方は対等が原則であるが、いざという時対等が国民救済の妨げとなってはならない。日本は民主主義国家であり地方分権は民主主義を支える柱。このことを踏まえた上での国の地方に対する指示権である。地方分権に対する逆行になるという批判がある。ブレーキ、歯止めが有効に利くことを重視しながら「非常事態」に備えなければならない。衆院総務委の審議を見守りたい。

◇トヨタは65歳以上のシニア従業員の再雇用を拡大する新制度を始める。トヨタだけの問題ではない。日本社会では人口減と高齢化が深刻の度を増している。シニア労働者は長年蓄積した高い技術力を持ち培った人間関係も貴重である。トヨタが65歳以上を再雇用するのは賢明で必然の方向である。グローバル社会が広がる中でトヨタのようなグローバル企業はそれに対応する人材確保の面でもシニア従業員の再雇用の拡大は必要なのだ。このような傾向は大企業だけでなく企業全般につき広がっていくに違いない。

◇今連日日本中の話題になっている奇妙な事件がある。宝島夫妻が焼かれて発見され関係者が6人も逮捕された。犯罪は時の社会状況を反映して起きる。6人の中には軽い気持ちで金を目当てに加わっている者もいるようだ。主謀者と見られている人物に目が釘付けになる。身体中の刺青は何を物語るのか。身体に墨を入れることが珍しくない時代とはいえ胸元までのぞく状態は異常である。誰もが思い描く。この男が中心になって宝島夫妻を惨殺したことを。この関根なる人物は宝島夫妻の娘と内縁関係にある。事実は小説より奇なりという。正にその通りのおどろおどろしい闇が口を開けようとしている。やがて全容が白日の下に明らかになっていくに違いない。

◇水俣病被害者のマイクを切る光景は衝撃的だ。環境省の職員の一見穏やかな対応を見て水俣病の深い闇を知る人は強い憤りを覚えるのだ。8団体が参加。一団体の時間は3分。水俣の呪いと怨みを思えば3分という設定自身がおかしい。環境省側は水俣の真実に背を向けているといわれても仕方がない。官房長官はいち早く環境省を不適切と評し大臣は謝罪した。(読者に感謝)