シベリア強制抑留 望郷の叫び 一六六 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

シベリア強制抑留 望郷の叫び 一六六

※土日祝日は中村紀雄著「シベリア強制抑留 望郷の叫び」を連載しています。

 

 この感謝状は、最後に改めて大元師に対して宣誓する。

「敬愛するイオシフ・ヴィッサリオーノヴィッチ!

私たちは、全世界勤労者の愛する天才的教師たるあなたの前に、そして偉大なる社会主義ソビエト同盟の人民の前に、いまここに厳粛なる決意にもえて宣誓せんとするものであります」として、次の四つを誓っている。

①    ソビエト人民と日本人民とのゆるぎなき友誼のために献身的に闘う。そして、私たちがこの目で見かつ学んだソビエトの国の真実を日本のすみずみまで、全日本にひびきわたらせる。

②    アメリカ帝国主義、日本軍国主義のやからどもが、私たちを再び犯罪的奴隷兵士と化することを断じて許さない。そして、解放軍たるソビエト軍に対し、たとえ大地がはりさけるとも二度と武器をとらない。もし再び、帝国主義どもが、日本をソビエトに対する戦争の舞台にしようとするなら、私たちは死をも恐れず決起し帝国主義と闘う。

③    私たちは、社会主義の事実と平和の事業に、あくまで忠誠をもって守りぬく。

④    私たちは、この聖なる誓いを我が瞳のごとく、我が魂のごとく守り抜き、断固としてそれを果たしぬく。

そして、スターリン大元師に対して、「全世界勤労者の命であるあなたが、ますます健康に、限りなき長寿を保たれんことを」という言葉を捧げ、最後に次のような万歳と賛美で結ぶのである。

日本共産党万歳!

ソビエト同盟に栄光あれ!

ソビエト軍に栄光あれ!

 

つづく