人生意気に感ず「大谷の快進撃は続く。浅川煕信さんの妻の訃報。湛山は機嫌取りをしない」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大谷の快進撃は続く。浅川煕信さんの妻の訃報。湛山は機嫌取りをしない」

◇雄姿という表現がこれ程あてはまる男を知らない。大谷翔平旋風が勢いを増している。待望の一発が出て今期5号、メジャー通算176号となった。長身の姿は絵になる。天文学的な契約金で移籍した時、大丈夫なのかと不安に思った。人生、そんなに幸せが続かないのが世の習いだからだ。元通訳の途方もない賭博問題も乗り越えて快進撃は続く。私は大谷と同郷の人と毎日のように会うがこの人は郷土の英雄を誇りにしている。何気なく語る一言から性格のよさが伝わってくる。大谷を悪く言う人はいないと思われる。最高の日米親善大使の役割を期せずして果たしている。未知の領域に達して語る。「素直に嬉しい。もっともっとたくさん打つつもりでいる」と。赤ちゃんの誕生、ハワイに計画中の別荘と世界の話題をさらって進撃は快調に進む。安心して雄姿に声援を送りたい。時に見せる、引き締まった鋭い表情にかつての日本のサムライの姿を重ねる。

◇昨日(23日)、浅川煕信さんの電話に耳を疑った。奥さんが亡くなられたという。何年か前の寒中の水行が甦る。11月28日、落下する滝に打たれた。ふんどしに着替える私を奥さんは細々と手伝ってくれた。あの奥さんがなぜ。人の命はかくもはかないものか。浅川さんが続けておられた講演、「生と死のフォーラム」をサポートする姿が思い出される。あの滝行は私の人生の一大事であった。脳細胞の深くに衝撃が届くことを感じた。以来毎朝洗面器7杯の水行を続けている。苦行僧のような浅川さんは脳の刺激で表情が生き生きすると示唆した。奥さんが「クラシックパンツ」といってふんどしの装着を手伝ってくれた姿が思い出される。ご冥福を祈る。

◇ふるさと塾が迫った。今度の土曜日である。石橋湛山を中心に、吉田茂・岸信介・池田勇人・鳩山一郎など骨太な政治家も登場させる。一つの切り口は「私は国民の機嫌とりはしない」という彼の信条。大衆に迎合する政治姿勢が衆愚政治を生み民主主義を危機に陥れ国を誤らせると考えていた。反骨と闘争の人生だった。小日本を主張し軍部の拡張主義、中国大陸侵出に反対した。太平洋戦争の敗戦は初めから予測したことだった。8月15日の玉音放送を開いて「日本の前途は実に洋々たり」と確信した。吉田首相の下で大蔵大臣に就く。吉田のバカヤロー解散にも触れる。アメリカ一辺倒の答弁を皮肉って「日本の首相として答弁を」と迫られ激高しバカヤローとなった。A級戦犯からあっという間に首相を目指すに至った妖怪岸との関係も話す。(読者に感謝)