人生意気に感ず「ヒトラーの最期を観る。独裁者の末路は。震度6弱、すわ南海トラフか」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ヒトラーの最期を観る。独裁者の末路は。震度6弱、すわ南海トラフか」

◇独裁者プーチン大統領の巨大な影がウクライナを押し潰そうとしている。自由主義の陣営はここで中途半端な妥協をすれば明日は我が身という結果を招くだろう。歴史は繰り返すのだ。

 独映画「ヒトラー最期の12日間」を観た。ソ連の猛攻が迫っていた。ベルリンは既に廃墟と化していた。ヒトラーは平静を失い狂乱状態だった。重臣たちが必死に脱出をすすめるがヒトラーは頑なに拒絶。地下要塞の奥も轟音が響き激震が走っていた。愛犬の口を開き毒を飲ませるシーンがあった。それをみながらヒトラーは愛人エバと結婚式をあげる。神父らしき人が「あなたはアーリア系ですか」、「あなたはこの女性を妻と認めますか」と儀式が行われる。ヒトラーはすがる目で腹心の部下に命令した。「私たちの死体を絶対に敵に渡すな」。部下は200リットルのガソリンの調達を図る。自暴自棄になり半狂乱の人々。狭い空間は地獄であった。最後まで忠誠を誓い死を共にしたゲッペル夫妻。夫人は子どもたちに偽って毒を飲ませる。長女は見抜いていて拒絶しようとする。夫人は強く言った。「どうにもならないのよ」。イタリアの独裁者ムッソリーニは既に民衆によって悲惨な最期を遂げていた。それを知ってヒトラーは自分の最期を決めたとも言われる。三国同盟の一角を担った日本にも同様な運命が迫っていた。東条首相は自殺を図ったが果たせず軍事裁判で絞首刑となった。国民を裏切った独裁者の末路は哀れである。ヒトラーの死は1945年4月30日。この年8月、広島と長崎に原爆投下がなされた。日本とドイツは戦後不死鳥のように奇跡の復興を遂げたが共に現在平和国家として試練に直面している。

◇映画を観て改めて思った。ドイツのように優れた文化と歴史をもつ国も一人の狂人によって国民全体がマインドコントロールを受けたような、あるいは催眠術にかかったような状態に陥ってしまうことの不思議さである。ヒトラーの空虚な目にユダヤ人に対するホロコーストはどのように映っていたのか。

◇この原稿を書いている深夜、大地震のニュースを知った。愛媛と高知に震度6弱という。連日の地震のニュースに慣れっこになっているが6弱はただ事ではない。いよいよ来たかの感を強めた。南海トラフかと思わせる地域である。最近の自然界の異常がひと塊になって不安をかき立てるようだ。政府は官邸対策室を設置した。国民が一番求めるものは正確な情報だ。(読者に感謝)