人生意気に感ず「国賓待遇首相、上下両院で熱く語る。グローバルパートナーだ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「国賓待遇首相、上下両院で熱く語る。グローバルパートナーだ」

◇岸田首相は、日本時間12日未明、米議会で演説した。上下両院合同会議での演説は故安倍元首相以来二人目。長い演説を英語で行った。しっかりした英語のスピーチを支えた基礎には子どもの頃のニューヨーク生活がある。首相は小学校の最初の3年間、ニューヨークの公立小学校で過ごしたことを語った。演説の導入部でこれを語ったことは議員たちの心を引きつける効果があったに違いない。それは私としても同様で、先を読み進む気持ちを強め同時に首相に関する認識を深めた。

 首相は冒頭で同時に言った。「let me introduce my wife Yuko(私の妻を紹介します)」続いてずばり本題に切り込んだ。「民主主義の代表である皆様の前でこうしてお話できることを大変光栄に存じます」民主主義の意義とそれが抱える課題を語ることは首相が最も強調したい論点の一つであった。自由と民主主義について次のように訴える。「私たちは新たな挑戦に直面しています。それは私たちとは全くことなる価値観や原則を持つ主体からの挑戦です。自由と民主主義は現在世界中で脅威にさらされています」

 首相の発言は次いで自由と民主主義を守るために日米同盟が進化したことを強調する。「日本は米国の最も近い同盟国という枠を超えて視野を広げてきました。日本はかつて米国の地域パートナーでしたが、今やグローバルパートナーとなったのです」

 グローバルパートナー発言には首相の熱い思いいれが窺われるがそれは防衛力強化等と繋がるだけに後に国民に詳しく説明する必要を痛感する。一般論としてはその通りなのだ。首相は更に熱く訴える。「日本国民は米国の最も親しい友達として自由の存続を確かなものにするために米国と共にあります。人権が抑圧された社会、政治的な自己決定権が否定された社会、デジタル技術で毎日が監視下にある社会を私は我々の子どもたちに残したくありません」次の発言は注目すべきものである。「自由と民主主義という名の宇宙船で日本は米国と仲間の船員であることを誇りに思います」、そして「日本は変わりました。第二次世界大戦の荒廃から立ち直った控え目な同盟国から外の世界に目を向け、強くコミットした同盟国へと自らを変革してきました」首相の発言が日本国憲法に触れる点があったなら一層の説得力と格調を示せたと思う。自分が広島出身であること、核兵器のない世界を述べているだけに残念。(読者に感謝)