人生意気に感ず「プーチン再選は壮大な虚構。アメリカの再生を期待させるバイデンの教書演説」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「プーチン再選は壮大な虚構。アメリカの再生を期待させるバイデンの教書演説」

◇ふるさと塾が明後日に迫った。テーマに繋がる世界の大事件はプーチンの再選。各紙はこのニュース一色である。主な記事を読み込んだ。約40コマを画像にして私の思いを伝える。

 極寒の刑務所で死んだナワリヌイ氏、選挙の不当を訴える美貌の妻、選挙の真似事に正当性はないと叫ぶゼレンスキー氏。これらを冒頭部の材料にして私の話は進む予定だ。

 ロシアは謎の国で不気味なモンスターである。「モンスター選挙年」の実態が形となって現れたといえる。ある新聞は「作られた歴史的勝利」と大見出しを掲げる。政敵を暗殺しその血の上を歴史の歯車が進む。選挙という言葉が泣く。こうしていつわりの既成事実が形成されていくのだ。

 ロシアの事態と対照的な出来事がアメリカ国内で進んでいる。ロシアとアメリカの出来事は呼応するように全世界を混乱の渦に巻き込もうとしている。プーチン再選と合せふるさと塾で強調すべきポイントはバイデン大統領の一般教書演説である。老いた政治家の叫びは意外な響きで胸を打つ。それは、「人は信念と共に若い」、「人は自信と共に若い」、「年を重ねただけで人は老いない」。このウルマンの詩を想起させるのだ。バイデン氏の教書演説はアメリカの建国の理想を甦らせる。南北戦争以来の分断と混乱を乗り越えようとするものだからだ。私は教書演説の全文を読んだ。それはアメリカのプーチンとも呼ぶべきトランプに天の鉄槌を加えるものだ。バイデン氏は対立を超えたアメリカの未来を目指し、トランプ氏は過去の栄光をもう一度とアメリカ・ナンバーワンを訴えこれは後ろ向きである。バイデン氏のこのような登場はアメリカばかりでなく世界にとって大きな救いである。上智大の前嶋教授は高齢を感じさせぬ本来の姿と称え80~85点の評価を与えた。鉄槌の効果と思える現象が生じ始めた。それは共和党内における重要人物のトランプ離れである。

 トランプ前政権の閣僚や高官の多くが11月の大統領選に臨んでトランプ氏を批判し支持をしないと表明しているのだ。この動きは今後加速すると私は期待する。東大の教養学部時代の中屋ゼミが甦る。中屋健一さんのゼミ「米国史」は入るのが難しい程人気があった。ここで先生はケネディ等を取り上げアメリカの開拓史、アメリカのフロンティアを熱く語った。今、バイデン大統領の一般教書の行間には中屋さんと共通する熱い情熱と理想がにじんでいる。11月の大統領選に向け理想の潮流が息を吹き返し力強さを増すに違いない。塾で訴えたい。(読者に感謝)