人生意気に感ず「歩け歩け大会で人々と触れ合う。バイデン氏の一般教書を一気に読む。ロシアの大失敗だ | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「歩け歩け大会で人々と触れ合う。バイデン氏の一般教書を一気に読む。ロシアの大失敗だ

◇天気晴朗なれど風冷たし。ふれあい歩け歩け大会に参加した。薄化粧の赤城山から吹き下ろす風は肌を刺すようだ。地域の行事には長いこと顔を出していない。深夜、走る時星がきれいだった。高揚した気分で鍋割を見た時なぜか地域の行事に参加したくなった。申し込んでいなかったが欠員があって参加を認められたのだ。芳賀体育協会が主催で参加者はおよそ100人。コースは約7.3キロ。顔見知りもちらほら。何歳ですかと訊かれ83歳と答えると驚いた目をする。しかし久しぶりですと声をかけた人はもう少しで90歳とか。妻に先立たれ毎日歩くことを日課にしているという。この人は歩きながらこの小川ではセリが採れ、今食べ頃だと教えてくれた。行列は細い道に入る。「こんなところ初めて」という声が聞こえる。私はどんな細い道も懐かしい。約30年の選挙で行かぬ所はないのだ。ある老人が隣りに来て話しかけた。「満州生まれ、父はシベリア強制抑留の生き残りです。100歳で天国へ、母は私を抱えて引き上げた人で98歳で亡くなりました」。どうやら拙著「望郷の叫び」を知って話しかけてくれたらしい。聞きながらシベリア強制抑留のことに話がはずんだ。「ロシアは恐い国です」と話すとしきりに頷いていた。

◇バイデン大統領の一般教書演説を一気に読んだ。かつて大学で中屋健一さんの米国史のゼミで理想の国アメリカに胸をときめかせた私は最近のアメリカに失望していた。教書の行間にはバイデン氏の理想と情熱が溢れている。下院の本会議場で民主党議員は総立ちになった。力強くアメリカの理想と明日を語る姿は高齢への不安を払拭させるものだった。バイデン氏は教書で訴える。「私たちを導く北極星は全ての人は平等で生涯を通じて平等に扱われるべきと教えている」と。彼は更に叫んだ。「私には全ての米国人のための未来がみえる。全ての米国人のための国家が見える」と。

 この点トランプの後ろ向きな姿勢と対照的である。なぜならトランプはアメリカナンバーワンを唱え「もう一度アメリカの栄光を取り戻す」と訴える。これは明らかに後ろ向きであるからだ。教書を述べる下院議場で特筆すべき光景がある。それはスウェーデンのクリステション大統領が招かれバイデン氏が歓迎したことだ。スウェーデンは7日NATOへの正式加盟が認められた。プーチンのウクライナ侵攻が招いた結果である。ブリンケン国務長官はロシアにとって戦略的大失敗であることをこれ程示す例はないと語った。教書関連は続く。(読者に感謝)