人生意気に感ず「多胡碑記念館で書展を開く意味。モンスター選挙年のロシアとアメリカ。性被害の告発者 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「多胡碑記念館で書展を開く意味。モンスター選挙年のロシアとアメリカ。性被害の告発者

◇早朝8時、多胡碑記念館に向う。群馬書作家展の開会式は10時である。来賓の挨拶が予定されていた。中山峠を経て目的地に近づく。駐車場から記念館までは少しの距離。多くの人がぞろぞろ歩いていた。

 挨拶の冒頭、私は今回の書道展には格別の意味があると述べた。「それは多胡碑記念館が国指定の特別史跡であり、世界の記憶として登録され文化の拠点であるからです」と続けた。

 目の前の頷く女性の表情を見ながら私は言葉に力を込める。「殺伐として社会が続いています。長く続いたコロナ禍は私たちに反省を迫るものではないでしょうか。異常な機械文明の中で人々は文字を書かなくなっています。これは文明の危機です。伝統文化、精神の文化である書によってこの危機を乗り切らねばなりません。コロナ後の社会は人間の心を大切にしたゆとりあるものであるべきです。書はそのための一つの柱です。多胡碑の書作家展はそのための大切な機会です」。大要このような挨拶をした。書作家の作品は二階であるが挨拶をする私の目の前の壁には地域の子どもたちの書が貼られていた。それらは多胡碑の碑文の一節で「郡を作り羊に給う」などが目についた。

◇モンスター選挙年が不気味に、そしてダイナミックに動いている。ロシアと米国である。共和党の指名獲得争いでトランプ氏の独走が続いている。重罪の被告の身をあのように支持する米国民の姿は不思議である。同じ共和党内で必死に対抗するヘイリー氏を支持する動きはアメリカの良心とも見える。アメリカの良心を窺わせるものとして西部コロラド州最高裁判決があった。トランプ氏が議会襲撃事件に関与したことは国家への反乱だとして出馬資格を剥奪したものである。ところが連邦最高裁は4日、この判決を覆しトランプ氏の出馬資格を認める判決を出したのだ。各州には連邦レベルでの出馬資格を奪う権限はないという理由である。この判決がトランプ氏を勢いづかせるのは間違いない。この流れはどこまで続くのか。バイデン氏との老老対決の行方を全世界は固唾を呑んで見守っている。

◇時代が変わった、そして女性が変わったと強く思う。実名で性被害を告発した女性が多くの女性を勇気付け改革に貢献したとして「世界の勇気ある女性賞」を得た。ホワイトハウスの授賞式にはブリンケン国務長官も出席して元自衛官の五ノ井さんを日本国内のセクハラと闘ったと称えた。かつての日本、そして現在でも多くの女性が泣き寝入りしているに違いない。改革の意味は測り知れない。(読者に感謝)