人生意気に感ず「台湾有事と日本。核戦争の危機と日本国憲法」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「台湾有事と日本。核戦争の危機と日本国憲法」

◇13日、台湾総統に民進党の頼氏が当選した。日本にとって非常に重要な事態である。台湾は日本とは目と鼻の間。日本の最西端から見える位置にある。多くの邦人の存在と共に有事には日本は直接の影響を受けることは必至。

 民主進歩党頼清徳の勝利は、中台統一を「歴史的必然」と主張する中国に対し、台湾の有権者がノーを突きつけたことを意味する。台湾の人々が総統選を通じ成熟した民主主義の姿を実現させた意義は大きい。この選挙では中国による露骨な世論工作があったが逆効果だった。台湾が民主主義を守ったことの影響力は大きい。中国は現在南シナ海等で覇権主義を強めているが、それを食い止めるためにも効果ある成果であった。

 米政府要人等の中には、27年までに中国の武力侵攻の可能性があると見ている人々がいる。

◇台湾の今回の事態は日中間の関係がより重要になったことも意味する。昨年は日中友好条約締結75周年だった。この条約では両国は戦争をしない、対話で事態を解決することをうたい、そして全ての地域で覇権を求めるべきでないことを強調し合せて民間交流の重要性を訴えたのだ。

 北朝鮮と台湾有事は日本の安全保障にとって極めて重要である。現在、能登地震で大変な状況になっているが、首都直下そして南海トラフ型の巨大地震が発生したら日本全体がパニックに陥ることは必至である。そのような時、テロなどの侵攻があったら国民の安全はどうして守るのか。日本にはかつてない異常事態が迫っていると思える。自衛隊だけで守れる筈がない。世界の多くの国々と友好関係を密にしておくことが最良の備えである。中国との良好な関係、アメリカとの同盟強化、韓国との関係改善の促進を図りつつ東南アジア、インドなどとの信頼関係を構築しなければならない。そして、現在の国際情勢に於いて非常に重要な存在は地球上に広く分布する発展途上国である。ここで日本が真に信頼できる国であることを保障するものは日本国憲法である。人権の尊重と平和主義を基盤とするこの憲法は占領下にアメリカによって与えられたものであった。しかし今や世界の理想をリードする価値であり旗印となった。現在の世界は、ロシアとウクライナ、そしてイスラエルとハマスの戦いを巡り世界大戦の危機にある。平和憲法に加えて人類初の2発の原爆被爆国ということも最大限活かさねばならない。民主的なコントロールが望めない自国本位の核保有国が増えている。正に核戦争の危機にあるのだ。(読者に感謝)