人生意気に感ず「死者は126人に。124時間ぶりに救出された90代の女性。十戒の場面を塾で」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「死者は126人に。124時間ぶりに救出された90代の女性。十戒の場面を塾で」

◇能登半島がずぶずぶと底なし沼に沈んでいくようだ。一週間が過ぎようとしているが大きな余震が不気味に続く。地底の怪物の生け贄なのか死者が増え続けている。6日の時点で126人に。行方不明者210人は生け贄予備軍なのか。もう勘弁してくれと言いたい。イライラの気持ちで脱線したが、私たちは持てる力を総動員させて被災者を救済しなければならない。政府は来週にも能登半島の被害を「激甚災害」に指定する方針である。寒さの中で家族を失った人々の救済は待ったなしだ。首相は災害の対策会議で、仮設住宅、災害公営住宅の建設を指示した。

 大津波の前には潮が引く。今回の能登半島ではそれが異常な形で現実となった。目撃した住民は「海底が見えた」と証言。その時避難を呼びかける女性アナウンサーの強い口調に瞬間頭が真っ白になったという。

◇次々に驚愕の事実が明らかに。発災後124時間後に90代女性が救済された。はっきり受け答えが出来る状態だという。正に奇跡である。捜索関係者たちから「頑張った、頑張った」の声。71歳の息子は「ありがたいです。本当にそれだけです」と語る。

 あの金正恩氏が岸田首相に見舞電報を寄せたというのも驚きである。内容は「被災地の人々が1日も早く被害から復旧し安定した生活を取り戻せるよう祈る」というもの。北朝鮮の最高指導者が国交のない日本の首相にこのようなメッセージを送るのは極めて異例だという。国民を飢えさせながらミサイルを発射し他国民を拉致する男に人間の心はないものと思っていた。林官房長官は感謝の意を表した。儀礼的な色合いが濃いとしても日本は尊重し外交上の材料として利用すべきだ。

◇閉店する店から、正月休みにDVDを大量に買った。一枚200円の作品の中には光るものが含まれていた。「十戒」がその一つ。モーゼを演じるのはチャールトン・ヘストン。1956年の作品。少年の頃、度肝を抜かされたが長い年月を経て宗教に関する思いも変化した。昨年末、「ユダヤ人の謎」でモーゼも扱ったこともあり、1月の「ふるさと塾」のテーマはこの「十戒」である。映画の場面を材料に使う。ファラ王の王子として育てられたモーゼはある時自分が奴隷の民族の一員と知る。石の下敷きになるところを救った女は生みの母だった。神の教えで奴隷を率いてエジプトを脱出する。紅海が割れ奴隷たちが逃れるシーンは圧巻。比類ない壮大な映画の場面は人々の心に重く響くだろう。

(読者に感謝)