人生意気に感ず「激動の一年を振り返って。ガザを救うための日本の役割は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「激動の一年を振り返って。ガザを救うための日本の役割は」

◇一年が終わる。一年を振り返る。それは自分を総括することだ。10月30日に83歳になった私は11月3日、どうにかぐんまマラソンで10キロを完走(ビリから2番目)し、11月6日から一週間北京に渡り思わぬ貴重な体験をした。日中友好交流会議で中国の覇権の動きに言及した意義は大きいと思うが、天安門で一時拘束されたことも国際関係の現実を知る上で大切であった。帰国後いろいろな所で話をする時、人々の目が輝くのは天安門であった。天安門をはじめ北京には激動の世界情勢が凝縮されていた。改めて一衣帯水と言われる日中関係の重要生を考えた。狂気の隣国北朝鮮が振りかざすミサイルという凶器の下で日本国民は危機を意識しないかのようだ。これは何を物語るのか。刹那を生きる人々は過去も未来も考えないのか。23日のふるさと塾で、ある塾生が言った。「日本に政治家はいないのか。唯一の被爆国を活かしてアメリカにも世界にも核反対を訴えるべきではないか」。私は言った。「その通りです。賛成です」。この塾生とはウクライナ等で意見を異にすることが多かった。政治家の質は国民のレベルを反映する。平和ぼけで志を失った多くの国民には目先の利益と選挙民の顔色を窺う政治家がふさわしい。

◇内憂外患の今年が暮れる。イスラエルの攻撃に晒されるガザの哀れを思う。非情なイスラエルの人々の根底にはヤハブエに繋がる選民思想があるに違いない。唯一神はユダヤ人自身の問題である。アラブ世界の神との共存を考える他に解決の道はない。キリスト教も宗教改革を経て今日に至っている。ユダヤの神も妥協を迫られる時がきた。

 国連安全保障理事会は22日ガザ地区への人道支援強化を訴える決議案を採択した。米国が拒否権を行使せず棄権したことは大きな前進である。ガザ地区で食糧支援に集まる子どもたちの姿が報じられている。一方でイスラエルは攻撃の手を基本的にゆるめない。これ以上イスラエルが攻撃を進める時イランを中心として勢力と本格的な戦争の恐れが生じる。新年に於いて最大の課題は世界大戦を阻止することだ。日本はそのために人事を尽くすべきだ。その可能性はインドを初めとした多くの途上国と力を合わせることにある。日本はこれらの国から信頼を得ている。これらの国々と力を合わせることにより中国やアメリカにも影響力を発揮できるに違いない。国内で追い詰められた岸田政権の起死回生の一手になると思う。令和5年の終わりが刻々と迫る。新年の最大の政治のお年玉は信頼回復である。(読者に感謝)