人生意気に感ず「ユダヤの神はねたみ深い。ユダヤから派生したイエスはユダヤを悪魔と。アインシュタイ | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ユダヤの神はねたみ深い。ユダヤから派生したイエスはユダヤを悪魔と。アインシュタイ

◇今年最後の「ふるさと塾」は23日厳寒の中で行われ約40人が参加した。テーマは「世界を動かしてきた謎の民族ユダヤ人とは」。ノーベル賞受賞者が40人もいる。その中にはアインシュタインに代表されるような世界を変えた人物が多い。ナチスのホロコースト(大虐殺)など幾多の民族の苦難を乗り越えて貫いた歴史を支えるものは何か。私たちと同じ人間かと思うと正に謎。彼らを結びつける力は宗教であった。私はモーゼの十戒から始めた。その中の要点はギラギラと血をしたたらせるような恐い彼らの神の姿。この神ヤハヴェは言う。「私だけを信じよ。私はねたみ深い。私以外を信じる者は許さないが、私のいましめを守る者はどこまでも恵みを与える」私たち日本人はやおよろずの神々の表現にみるように多くの神を受入れるが、彼らは唯一神なのだ。ここに彼らの原点がある。彼に選ばれたという選民思想はユダヤ人を排他的非妥協の存在にした。

 私の話はモーゼ、キリストから近現代のアインシュタイン、ノイマン、オッペンハイマー等に及んだ。一つの流れとして捉え現在のイスラエルが世界の非難を浴びる中であのように頑なな訳の一端を語ろうと努めた。

 イエス・キリストはユダヤ人であるが、ユダヤの排他的な思想を否定し「隣人を愛せよ」の人間平等を訴えた。ユダヤ人からすれば裏切りであり、キリストからすればユダヤは悪魔である。かくしてキリストは十字架にかけられる。キリストの思想はローマの国教となる。国家権力との結合であり、ここからユダヤ人に対する虐待が強大な権力の下で行われることに。

 エピソードとしてシェークスピアのベニスの商人を取り上げた。ここでは冷酷非情なユダヤの金貸しが登場する。かつてキリスト教は商取引を禁じた。底辺に追い詰められたユダヤ人は高利貸しとなって生き延びようとする。裁判官は「約束の肉を切り取ることは許すが血は一滴たりと取ることは許さぬ」と主張してユダヤ人を追い詰める場面である。

 第二次世界大戦でドイツはいち早く原爆の研究に着手した。ユダヤの科学者は危機を強く意識しルーズベルト大統領にその開発を直訴する。科学者を代表してアインシュタインが署名した。原爆開発のトップに立ったのはユダヤ人・オッペンハイマーだった。1945年7月実験は成功し8月6日には広島に投下された。アインシュタインもオッペンハイマーも日本を訪れた。会場から、日本は核反対を世界に訴えるべきとの発言が。私は賛成した。(読者に感謝)