人生意気に感ず「アカデミーの忘年会に見る希望。校長のワイセツは何を語る。医師の安楽死と医の倫理」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「アカデミーの忘年会に見る希望。校長のワイセツは何を語る。医師の安楽死と医の倫理」

◇日本アカデミーの忘年会は楽しく爽やかだった。コロナ禍での生徒の激減や理事長交替などの波乱を乗り越えた安堵感が流れていた。職員など学校運営にあたる人々の集いである。

 外国から生徒が入れず厳しい経営環境に耐えられずに撤退した同業者も多い。日本アカデミーは経営陣の内紛も重なって一時は大変だった。私は新しい体制づくりの一角を狙って頑張った。挨拶の中で述べた。「コロナ禍の苦難を協力して乗り越えて実現した忘年会です。教訓に生かすことが多くあります。多くの外国の若者は時代の大転換点にあって、国境や文化や肌の色を超えて大切なことを学ぼうとしています。それを支えるのが私たちの役割です」。外国人との共生の時代が進む。この学園は複雑な時代状況の先端に立っている。職員の表情には安心感がみなぎっていた。

◇これも教育の場の出来事か、信じ難い中学校校長の所業が報じられている。東京練馬区の元校長は女子中学生の校内やラブホテルでの性的行為を撮影し所持していた。「削除はもったいない。妻に見つからないよう校長室に保管していた」と供述。児童売春、ポルノ禁止法違反の罪に問われた。どんな顔で生徒に対応していたのだろうか。都教育委員会はどのように受け止めているのであろうか。新宿歌舞伎町ではドロドロした大人の世界に入り込み補導される女子中学生の姿が報じられている。彼女たちが校長の事件を知れば、「校長先生だって同じことをやっている」と言うかもしれない。校長の行為は特異な例外中の例外なのか、それとも病んだ教育界の深淵を窺わせるものか。教育の危機、日本の危機を感じざるを得ない。

◇京都の医師が嘱託殺人罪に問われ実刑判決を受けた。医師免許取り消しだから元医師である。難病の女性患者は殺してほしいと頼んだ。これに応じたから嘱託殺人罪であり、また回復の見込みがなく苦痛の激しい患者を人為的に死なせる行為は安楽死の問題である。安楽死は現代社会の大問題の一つである。外国では一定のルールの下に認めているところもあるが日本では殺人である。元医師は被害者から振り込まれた130万円を全額消費。裁判長は「その日に会ったに過ぎない被害者をわずか15分程の間に、ろくに診察せず殺害に及んだ」と非難した。人命を担う医にとって最も大切なことは倫理。古代ギリシャのヒポクラテスは「医は仁」を訴えた。これは時を超えた普遍的な原理。人間性が地に落ちた享楽の世で医までもが泥にまみれているのだろうか。(読者に感謝)