人生意気に感ず「再び思う特捜の覚悟。解散の可能性高まる。ゴリラに学ぶ人間の本質」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「再び思う特捜の覚悟。解散の可能性高まる。ゴリラに学ぶ人間の本質」

◇特捜部はどこまで迫れるのか。手に汗握る瞬間が展開されているらしい。政権側は12月13日の国会終了まではと逃げの一手と見える。しかし実際の捜査は日ましに本気度を強めていると言われる。疑惑の本質はどこにあるのか。国民の素朴な感覚が大事である。それは賄賂性である。なぜ巨額の金を提供するのか。見返りがあるからに違いない。大きな政治権力を有利に動かしてもらえるという期待である。5年の時効期間を超えて構造的に長く続いていることは確かな見返りがあることを窺わせる。

 ロッキード事件やリクルート事件などで活躍した最強捜査機関・東京地検特捜部が社会正義の危機に当たりその存在をかけている姿勢が伝わってくる。疑惑の対象者は安部派を超えて非常に多い。従って捜査は物理的にも厳しさが予想される。そこで全国から応援検事が参加し、更に特捜部主力の特殊班も全力を注いでいると言われる。中でも特殊班のリーダーの堀木検事はかつて森友学園事件で籠池前理事長の取り調べで辣腕をふるったことでも知られる。

 私は先日のブログで首相の選択肢として解散があり得ると書いた。今、ある観測が強まっていると言われる。それは今月13日の国会会期末に野党が内閣不信任案を出し総理はそれを受ける形でサプライズ解散するというもの。憲法は解散から40日以内に総選挙をすると規定。これからすれば投開票は来年1月21日になる見込み。因みに1月21日は仏滅であるが、それは瑣末なこと。岸田氏の覚悟が見もの。

◇文芸春秋で面白い記事を読んだ。ここに記すに値する。著名な霊長類学者山極寿一氏のゴリラの話だ。人類の進化の歴史に心を躍らせた。湯川秀樹のもとで物理を学ぼうとして京大理学部へ進学するがある人との遭遇がきっかけでゴリラ研究者の道へ。突然京大総長に任命され、その記者会見で座右の銘を聞かれ「何が起こってもゴリラのように泰然自若」とこたえた。山極氏はゴリラを徹底的に研究することで人間を知ろうとしているのだろうか。サルやゴリラと同じ目線で自然を眺めることで人間であった時には気づかなかったことに気づくという。「サルを研究するのでなくサルになれ」とも。私はかつて動物園で長時間ゴリラを観た。哲学的ともとれる表情は人間をじっと観察しているようで飽きない。人類がゴリラの祖先と分かれたのは地球の歴史と比べればほんのわずか前。人類はどこへ向かうのか。ゴリラがそれに答えているようだ。(読者に感謝)