人生意気に感ず「日本社会が縮む。それは介護崩壊だ。多子世帯の大学無償化を。 地下道水攻めの無慈悲 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日本社会が縮む。それは介護崩壊だ。多子世帯の大学無償化を。 地下道水攻めの無慈悲

◇日本の社会が急速に縮んでいく。少子高齢化は不気味に足元を揺り動かす。喫緊の課題は高齢者介護の状況である。介護を支える人手不足は深刻な人権問題とつながっている。

 厚労省はこの度「離職超過」が生じていることを明らかにした。介護職から離職する人がこの分野に入る人を上回る状態を指す。問題は賃金格差である。他の分野と比べ賃金が格段に安い。高齢者を支えたいという志に頼ることは出来ないのだ。間もなく高齢者人口はピークを迎える。私たちを待ち受けるのはいわゆる42年問題。2042年に団塊ジュニア世代が全て高齢者となり高齢者人口は4千万人のピークに達すると予測される。その時、介護はどうなるのだろうか。介護の現場の声は悲痛である。「40年度には69万人の介護職員の不足が予想され、10年後には団塊の世代が85歳となり6割は要介護者になる」

 ヘルパーの高齢化も深刻である。現在、ホームヘルパーの平均年齢は54.7歳。「介護崩壊」が迫っているのだ。総合的に、そして抜本的に手を打たないと手遅れになる。外国人の活用、介護ロボットの一層の導入拡大などだ。

 首相は「異次元」という用語を少子化対策のキーワードとして打ち上げたが、高齢者介護の分野でも異次元の対策が求められる。

◇政府は異次元の少子化対策の内容を具体的に一歩進めようとしている。それは「多子世帯の大学無償化」である。3人以上の子どもがいる世帯で2025年度から大学授業料を無償にする方針である。対象につき所得制限を設けない。大学には短期大学や高等専門学校も含める。教育費の負担軽減により子どもを設けやすくする狙いである。首相は高等教育の支援拡充に意気込んでいる。人材育成は日本の未来への扉を開くカギ。最近子ども達の学力向上が国際比較で脚光を浴びているが、大学無償化はこの方向を後押しするものとして期待したい。

◇ネタニヤフ首相の顔が無慈悲な悪魔の化身に見える。ハマスの要塞地下道に海水を入れることに言及した。日本の戦国時代秀吉は水攻めを得意とした。子どもや女性がひしめく地底深くへの水攻めはその比ではない。アドバルーンを上げ世界の反応、特にアメリカの反応を窺っている節もある。アメリカの言うことにしか耳を傾けないイスラエル。もし許すとなればアメリカは同罪である。イスラエルの考えていることはナチスのホロコーストと変わらない。今、私たちは大戦争の瀬戸際にある。(読者に感謝)