人生意気に感ず「10月7日から11月22日に至る壮大なストーリー。劇的変化を生んだ力は国際世論」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「10月7日から11月22日に至る壮大なストーリー。劇的変化を生んだ力は国際世論」

◇この冬一番の寒気の中「ふるさと未来塾」は意外に盛会であった。45人を超える人々が熱心に私の話を聴いてくれた。私は午前0時に起きて資料を整理して備えた。中心のテーマはイスラエルとハマスの戦いである。「地獄とは地上にありと閻魔いい」こんな川柳がどこかで紹介されていた。

 中東の争いと混乱は複雑で根が深いが特に第一次大戦でオスマントルコが破れてから列強の理不尽な関与が強まり深刻な事態を加速させた。列強は勝手に線を引いて国境を定めるようなこともした。

混沌とした中東情勢をどのように整理して人々に説明するか思案していて気付いたことがあった。それは、「今年の10月7日から11月22日迄」を一つのストーリーとして説明することである。10月7日はハマスがイスラエルに3000発のロケットを打ち込み240人の人々を拉致し、これに対しイスラエルの報復が始まった日。それは苛烈を極め病院まで対象とされ多くの子どもや女性まで犠牲となりイスラエルが主張する自衛権の範囲かが議論されるようになる。11月22日は戦闘休止の合意が成った日。

 10月7日から11月22日に至る劇的変化を導いたものは国際世論のうねりであった。イスラエルに対する非難、イスラエルを支持するアメリカへの批判が広がったのだ。バイデン大統領は懸命に動いていた。イスラエルを制し得る際大の力はアメリカである。私はホワイトボードにウクライナからイスラエルに至る略図を描いてストーリーを語った。天井なき牢獄と言われた所に追い込まれたハマスがとった手段は総延長500kmの地下道である。地下要塞で戦う様は沖縄戦を思わせた。イスラエルは病院攻撃の大義はここにハマスのトンネルがあるということ。しかしそれは見つからない。ハマスはなぜかくも戦うのか。ユダヤ人がここに強引に建国したことにより追われた人々の怒りの蓄積だという声が大きくなった。ある塾生の女性はホロコーストで苦しんだ人々はなぜ今人道無視のナチスのようなことをするのかと私に訴えた。休戦の合意により救援物資を積んだ何百台ものトラックがガザに入っている。4日間の休戦の行方はどうなるのか。「10月7日から11月22日」のストーリーの行方に全世界の目が注がれる。世界が有効な手を捜し出さねば世界大戦に至る恐れが高い。私は一週間の北京滞在で、超大国中国の存在感を肌で感じた。また、多くの発展途上国と手を組み得る日本の役割の大なることを思った。(読者に感謝)