人生意気に感ず「日中平和友好条約45周年を振り返って。首相の演説への評価は。ガザの地獄は更に」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日中平和友好条約45周年を振り返って。首相の演説への評価は。ガザの地獄は更に」

◇23日、ホテルニューオータニの集会に参加。日中平和友好条約45周年レセプションである。開会の挨拶は日中交流促進実行委員長の十倉雅和氏。言うまでもなく経団連会長である。十倉氏は平坦ではなかったと45年を振り返った。そして、現在も困難はあるが、中国は永遠の隣人。45周年を契機に対話を重ね建設的で安定した未来を築くことを祈念すると述べた。

 日中平和友好条約はすべての紛争を平和的手段で解決することや覇権主義に反対することなどを両国が誓ったもの。両国の首相はメッセージを寄せ、困難な国際情勢の中で条約の精神に立ち返る必要性を強調した。

 呉江浩駐日大使は私の手をしっかりと握り「群馬から見えたのですか、ご苦労さまです」と語り、私は「来月6日から北京です」と思いを込めた会話を交わした。大使は人気があって、面会を求める人の長い列ができていた。私は、厳しい国際情勢が凝縮されたような雰囲気の中でイスラエルの爆撃とガザの人々の地獄を想像した。

◇23日、臨時国会で首相の所信表明演説が行われた。支持率最低、衆参の補欠選での不振など窮地に立たされた中で、起死回生の思いが窺えた。それは「経済、経済、経済」と連呼する異様な光景に現われていた。「国会議員の皆さん共に挑戦しようではありませんか」との首相の決意に会場の反応は冷たく、空振りの感があった。この所信表明に対しこれから質問、論戦が展開される。いつもの国会と違うのは未曾有の内憂外患の状況下ということである。野党は存在感を示せるか、首相及び閣僚は少しでも国民及び世界に覚悟の程を伝えられるか注目したい。

◇イスラエルへの非難が強まりイスラエル擁護のアメリカへの避難も強まる中、中国がしたたかさを発揮している。反イスラエルを鮮明にし、アラブ諸国と連携を深めアメリカを非難しているのだ。国連でイスラエルとハマスの戦闘を一時停止する決議案がアメリカの拒否権行使で否決された。中国は環球時報でこれを大きく取り上げた。「米国の反対票は罪のない人々の血に染められたもので罪悪だ」。ガザ地区では子どもの死者が2,000人以上といわれる。娘を失ったガザの親は「娘は殉教者だ」と叫ぶ。ハマスはこれ迄に4人の人質を解放した。まだ220人もの人質がいる。西側主要国も揺れている。マクロン仏大統領はイスラエル首相に人道上の対応を求めたと思われる。(読者に感謝