人生意気に感ず「支援物資20台は続くのか。中東各地のデモはどこまで広がるのか。ウクライナ支援の行 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「支援物資20台は続くのか。中東各地のデモはどこまで広がるのか。ウクライナ支援の行

◇21日ガザへの支援物資搬入が開始された。医療品や食糧を積んだトラック20台が検問を通過した。しかし国連は1日当たりトラック100台分が必要だとしている。想像を絶する窮状が窺える。江戸時代、東北などを襲った大飢饉の惨状が偲ばれる。草や木の根、人肉までも食ったと言われる。時代は大きく変わり、飽食の時代と言われ日本では多くの事業所で売れ残りや賞味期限切れ等が処分対象となり大きな環境問題になっている。この壮大な矛盾は何とか成らないものか。

 注目すべきことはこのトラック20台により人道支援を実行したとしてイスラエルの侵攻が開始されるかだ。欧米諸国の反応を窺っていると思われる。欧米はそれを許してはならない。せっかくの人道支援が水の泡になる。

 ガザでは救済を持つ人々がおよそ140万人もいる。今回のトラック20台では焼け石に水に違いない。国連の担当官はこれが最後であってはならないと訴える。

◇現在エジプトでは30カ国以上の首脳らが集まり「カイロ平和サミット」が開催中。この会議で第一になすべきはガザの人道支援増加と情勢悪化を防ぐことである。この会議にはエジプト大統領、国連事務総長、パレスチナ自治政府の議長などの他、カタールやイタリアの元首級が参加している。日本からは川上陽子外相が出席。日本は発展途上国に信頼されているし、これまでも様々な支援を重ねてきた実績がある。このような時こそそれを活かして存在感を発揮すべきである。それは、中東の石油が日本の生命線であることと結びついている。平和サミット主催国のエジプトをはじめ中東諸国はガザの住民が難民として流出すれば、パレスチナの土地を守るという「パレスチナの大義」が失われるとして住民の国外避難に強く反対している。

◇20日中東各国でパレスチナに連帯を示すデモが行われた。その矛先はイスラエルだけでなくイスラエルを支持する米国にも向っている。

 エジプトのカイロではイスラム教の金曜礼拝後に数千人がデモをした。参加者のある若者は訴える。「パレスチナは70年以上抑圧されてきた、国家として認めるべきだ」

 ヨルダンの首都アンマンでは数千人がイスラエル大使館近くを行進、チュニジアやイラクでも米大使館近くでデモが行われた。

 イスラエルに対するこのような批判の渦は全世界に広がっているようだ。このような動きはロシア・ウクライナ戦にどう影響するのか。(読者に感謝)