人生意気に感ず「ミライズクラブで政府の原子力政策の非を語り、ふるさと未来塾では管直人と高木仁三郎 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ミライズクラブで政府の原子力政策の非を語り、ふるさと未来塾では管直人と高木仁三郎

◇ミライズクラブでの私の話の大筋は次の点だった。8月24日の処理水放出開始から10

月5日の2回目放出までを新聞三紙の記事を材料とし、放出問題の基底に原子力政策の誤

りがあるとして語った。午前11時から午後1時まで。

 帰宅後一休みしていつものコースを走りふるさと未来塾の準備。テーマは「巨大災害

は必ず来る」。切り口を少し変え、災害対応につき歴史から教訓を得ること、及び歴史

に関わった人物から学ぶことの大切さを述べた。そしてそのような人物の例として原子

力科学者高木仁三郎と元首相菅直人等を挙げた。

 高木は前橋高校から東大理科を経て原子力の研究に入った人物。一貫して脱原発を主

張し、大地震の際の原発の危険性を訴えた。その数々の警鐘は現実となった。62歳でガ

ン死したが死の床からのメッセージは重く胸を打つ。

 当時の首相菅直人氏は福島第一原発事故の時、現場に駆けつけ混乱を招き強く批判さ

れた。非常時の指揮官の在るべき姿を話した。また、菅は原発事故の最悪のシナリオを

つくらせた。放射能被害の及ぶ範囲は首都圏をのみ込み避難の対象は3,000万人と

いう衝撃的なものであったが、パニックになるからと公表はされなかった。ここでは情

報は誰のものか、公表した上で対策をとるべきではと話し、塾生から意見も出た。

 この日は風が非常に強く、出席者は少ないと思われたが30数人が熱心に耳を傾けた

 塾を終えると緊張が解け、同時に疲労と高揚感と達成感に包まれた。あと10日で8

3歳の老体から発するメッセージが人々の胸に届いていると感じた瞬間であった。

 疲れると辛いものが食べたくなり、帰り道辛ネギしょうゆラーメンを食べた。

◇上に菅直人氏のことに触れたが、菅氏は次の衆院選に不出馬の意向という。福島第一

原発事故の対応などでは批判されたが信念と行動力の政治家であった。薬害エイズの問

題では橋本龍太郎内閣の厚相として国の責任を認め謝罪した。首相退任後は脱原発を訴

えていた。

◇クマの人身被害が全国的に最悪状態で本県も深刻だ。親子連れの姿に同情してしまう

が被害は防がねばならない。冬が迫り彼らは冬眠に備え食べる必要があるが今年はドン

グリが不足だという。環境省によれば被害状況は東北が酷く、秋田・岩手・福島の順で

ある。

 本県では東吾妻町の高齢女性が重傷を負い、片品村や川場村で複数人の軽傷者が出て

いる。クマを責めることはできない。クマのためにも人間側が行政民間総動員で知恵を

絞り対策を立てねばならない。人間が試されている。(読者に感謝)