人生意気に感ず「バイデン氏は老いたアメリカの象徴か。国連での拒否権に失望。クマの異常出没は何を物 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「バイデン氏は老いたアメリカの象徴か。国連での拒否権に失望。クマの異常出没は何を物

◇世界の世論がイスラエル批判で渦巻く中、バイデン大統領はイスラエル支持を強く表明しネタニヤフイスラエル首相を抱擁する。その光景を不思議に思う人は多い筈だ。その背景には世界に広がる底知れないユダヤの力がある。近代における大きな戦争はロスチャイルド家の力が示すようにユダヤの金が動かしたと言われた。現在のアメリカ社会でもユダヤの力は測り知れない程大きく、マスコミ・金融・政治の世界で大きな影響力を発揮しているのだ。

 しかし、バイデン氏の今回のイスラエル訪問の成果については光と影、誤算もあったと思われる。

 病院爆発で500人にも及ぶ死者が出た。イスラエル、ハマス双方が相手の非をあげて非難しているが、イスラエル及びアメリカに対し挙を突き上げる各地の空前のデモは世界を動かす感がある。アラブ地域のデモで、民衆は「神よ、神よ」、「アラーは偉大なり」と叫んでいる。正に宗教戦争を思わせる。これらに押されるように救護物資の列車が唯一の関門を通ってガザに運び込まれようとしている。アラブの国々との予定された接触もできなくなりバイデン氏はワシントンに引き上げた。

◇国連におけるイスラエルとハマスの戦いの一時停止を求める決議が否決された。常任理事国のアメリカが唯一反対したためである。従来拒否権行使の常連はロシアであった。アメリカはこれによってロシアを批判できなくなると言われても仕方がない。

 世界に広くひろがる発展途上国、その中でも小さい貧しい国々はイスラエルとアメリカに反対するに違いない。このようなうねりは今は一致してイスラエルを支持する西側諸国に大きな影響を与える筈だ。西側の基底には人権、自由などの理念があるからだ。

 大統領選を控えバイデン氏の高齢に不安を感じるアメリカ人は多いと言われる。イスラエル訪問、国連での拒否権行使などと合せ、現在は理想を失った老いた大木に見える。私は全世界が固唾を呑んで見守ったキューバ危機を思い出す。あの時のケネディ大統領は理想の国アメリカを象徴するように輝いていた。今のバイデン氏にあの輝きは見られない。世界は指導者と理想を失いどこに向うのか。

◇クマの世界に異常が起きている。襲われて命を失う人、住宅街やにぎわう大通りまで出没しバスを待つ女子高生を脅かすとは。東北では学校を休校するところまで出た。子連れの母クマは子を木に登らせて人を襲うという。“くまさん”の愛称で親しまれた姿に同情が湧く。人間が作り出した環境下、共存を探らねばならない。(読者に感謝)