人生意気に感ず「不登校、いじめの激増は社会崩壊に通じる。ジャニーズの怪。処理水放出第2段」
◇学校が崩壊していく。不登校やいじめの激増から受ける恐怖感である。文科省の調査によると、2022年度、全国の小中学生の不登校は29万9,048人で過去最多、いじめの認知件数は68万1,948件でこれも過去最多。不登校は20年度と比べ10万人以上増えた。
その要因は何か。複雑な社会の闇と繋がっているに違いない。昔から不登校の子は劣悪な家庭環境に置かれていることが多かった。今日の社会はそれが加速しているように見える。離婚による家庭崩壊は深刻。母親だけで子どもを育てる困難な状況を私は多く知っている。子どもの心理を想像すると学校という集団に入っていく勇気が湧かないのではないか。
不登校やいじめの状況の子どもたちは心に傷を抱いて大人の社会に移行していく。それは社会の弱体化と崩壊に通じる。それはまた少子化の要因にもなるだろう。政府は異次元の少子化対策を主張しているが、現在小中学校で起きている現象をどのように受け止めているか。子どもの人権にも係わることだけに根本的な対策が求められる。
◇ジャニーズの性加害問題は今年の10大ニュースの上位を占めるだろう。前代未聞の性犯罪の主はなぜ生前摘発されなかったのか不思議でならない。
ジャニーズ事務所は記者会見で再編策を打ち出した。その内容は屋号を変え被害者への補償が済んだら廃業するというもの。そして所属するタレントは新設の会社が引き継ぐとしている。しかし、新会社の実質は変わらず看板を替えただけになるのではとの懸念が指摘されている。旧体制の中心であった東山氏が新会社の社長を務め、更にジャニーズの資産などを広く引き継ぐと見られるからだ。
新会社への信頼関係が揺らいでいる。スポンサー企業が次々に契約の打ち切りや見直しを進めているのはその現われだ。
◇福島第一原発の処理水の2回目放出が今日5日から始まる。8月に行った第一回分と同様7,800トンである。放出前のトリチウム検査は基準以下で異常はなかった。世界の大勢は日本が主張する科学的安全性を認めており中国の態度にも微妙な変化が感じられる。
中国では民族大移動のような旅行の動きが起きており日本にもコロナ以前のように中国の観光客が訪れている。私の知人の多くの中国人も寿司など日本の魚をおいしいと言って食べている。中国船が漁獲した魚は中国産として流通を許していることを彼らは知っていた。(読者に感謝)