人生意気に感ず「墓離れは社会の崩壊に。無縁遺骨の増加は。塾講師の性加害。カジノ解禁と依存症」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「墓離れは社会の崩壊に。無縁遺骨の増加は。塾講師の性加害。カジノ解禁と依存症」

◇私の家は代々浄土真宗である。私は人生の途中の出来事がきっかけでカトリックの洗礼を受けたが二つの宗教に関わりをもっている。節操がないようだが浄土真宗にはカトリックと通じるものが流れているのでそれ程の抵抗感はないのだ。清光寺の僧から役員を頼まれたとき洗礼の話をしたが気にしないらしいので引き受けた。この寺は楫取素彦と深い関わりがあることも一つの理由である。

 寺と係わる中で墓が抱える深刻な問題を知った。墓離れ現象である。核家族化が進み、結婚して遠くに住む人は墓から離れていく。その先は、墓は要らないとか樹木葬とかも増える。祖先を敬う意識も薄れ社会の崩壊につながる現象と思われる。

 コロナを機に葬式の形もかわった。家族葬が非常に多くなりかつてのように多くの関係者が集まることもなくりつつある。日本の社会は全体として変化しつつある。死生観が変わり宗教の基盤が薄い社会がより弱体化していく恐怖を感じる。

◇総務省が衝撃の現実を示している。無縁遺骨の問題である。高齢化が加速する中で当然のこととして多死社会が進む。身寄りのない高齢者が亡くなると遺骨の引き取り手がない例が増えているというのだ。総務省はそのほとんどは親族等が引き取りを拒否したり、引き取り手が見つからないという現実を訴える。これは何を物語るのか。倫理観の希薄化や自己主義にも繋がる問題である。社会がこの新しい現象に対し法律を設け社会の崩壊を防がねばならない。

◇子どもに対する性加害が後を絶たない。小学校校長の教え子に対する犯罪に驚きあきれた矢先、今度は大手受験塾の元講師の盗撮が報じられた。逮捕された二人は中学受験塾「四谷大塚」の20代元講師。二人は共謀して女児の下着を盗撮した疑い。うち1人は強制わいせつなどの疑いで逮捕されていた。現在大きな社会問題となっている子どもに対する性加害歴登録義務化と繋がる問題である。学習塾の実態はその規模に於いて様々であるが、今回の事件のような大手塾は学校と同じように扱うべきことが子どもの保護の関点から求められる。

◇大阪のカジノの開業に向けた動きが本格化している。大規模なギャンブルを地域経済発展という理由で許して良いものか。刑法が賭博を重大な犯罪と定めることとの整合性はどうなるのか。何よりも重大な懸念はギャンブル依存症の拡大である。社会一般の射幸心をあおり真面目な勤労精神に水をさすことを恐れる。(読者に感謝)