人生意気に感ず「明寿大学でウクライナを話す。フリーハンドで世界地図を。プーチンの誤算に人々は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「明寿大学でウクライナを話す。フリーハンドで世界地図を。プーチンの誤算に人々は」

◇昨日は大きな山だった。講演がたて込んでいた。与えられ課題、テーマは「ウクライナ戦の行方」で、何度となく話していたことであるが相手は老人大学の人たち。難しい問題点を理解させなくてはならない。結果は大成功で、50数人が熱心に耳を傾けてくれた。長年の経験から一語一語が人々の胸に届いていることが分かった。初めに用意されたホワイトボードに世界地図を描く。好奇の視線が集まる。長靴の形のイタリア、その上のスイス、そのアルプスから北上するライン川はフランスとドイツを分け北海に注ぐ。最上段には西欧に被さるようにノルウェー、スウェーデン、フィンランドのスカンジナビアの国々を。「フィンランドはロシアと1300キロの国境を接し、最近のウクライナ侵攻で中立政策を改めNATOに参加しました。後に触れます」こんなことをつぶやきながら手早くチョークは進む。ドイツの右手にポーランド、ベラルーシ、ウクライナを描く。ウクライナは赤いチョークでその下にぶら下がる小さな鈴のような存在はクリミア半島である。「プーチンがここを占領したとき欧米が強く抵抗していればその後のクリミア戦争は起きなかった」と、チョークの手を休めて力を込めて話した。ウクライナの西方、カスピ海から西に大きくカサブランカを描いたのは大きな意味があった。私はチョークで叩きながら言った。「プーチンは崩壊したソ連を回復しようとしてクリミアに侵攻し、旧ソ連の諸国の結集を狙います。しかしロシアの影響力は低下しました。その典型がカサブランカ。旧ソ連でロシアに次ぐ大国ですが、ロシア離れが進み、ロシアのクリミア派兵要請にも応じません。これもプーチンの誤算です」。ウクライナと黒海をはさんだ小国ジョージアも描いた。ジョージアはワインの国、若き駐日大使がオリジナルのワインを山本知事に届けた。ロシアから徴兵逃れの多くの人が入国している。

◇ホワイトボードの右端はユーラシア大陸の東端。ここでは金正恩がプーチンに会うためにロシアの極東に向ったことを話した。世界から孤立した両国は「悪魔の握手」を結ぼうとしている。最後は国連総会の舞台。グテレス事務総長、バイデン氏、岸田首相、ゼレンスキー大統領等が演説。グテレス氏、岸田首相は国連の改革を訴えた。ウクライナへの支援が最大の課題であるが発展途上国を中心に温度差が見られた。地図と共に私の解説が届いた光景から講演の成功が感じられた。(読者に感謝)