人生意気に感ず「ミライズは処理水放出の視察を企画。汚染鉄くず売買の実態。外相の国連デビュー」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ミライズは処理水放出の視察を企画。汚染鉄くず売買の実態。外相の国連デビュー」

◇私が代表を務めるミライズクラブの当面の課題は「処理水放出」である。日中友好協会会長として呉駐日大使に抗議文を出したことが新聞でも取り上げられ、クラブでも話題になっている。このような状況下、処理水放出の現状を視察しようということになった。可能かどうか検討するつもり。

 汚染処理水の問題は根が深い。新たな汚染水が湧いてくるからだ。

 ところで私は福島県の知人から放射能拡散に関する妙な話を聞いていた。福島第一原発事故による帰還困難区域から解体された鉄くずが作業員により持ち出されているというのだ。この地域は放射能で汚染された可能性があるため立ち入りが禁止されている。汚染された鉄くずがどこかで資材として使われているに違いないというのだ。この知人は故郷へ帰る度にこの話を耳にし、実際トラックで運び出している姿を目撃したという。鉄が高騰しマンホールの蓋が盗まれる時代。鉄を売って不正な利を得ることのみを想像していたが私と話すうちに放射能拡散の問題に気付いたというのだ。

 このような折、全国紙の一面で「鉄くず横流し、放射能汚染の可能性」を大きく報じる記事を見て大いに驚いた。報道によれば解体工事で出た鉄くずなどの廃棄物が放射能汚染を測定されずに外部に売られた恐れがあるという。

 福島の知人は解体工事の作業員から直接聞いた話を明かす。夕方の仕事終了後に鉄くずや銅銭をトラックで買取り業者に運ぶことを繰り返したというのだ。その作業員は自分の行為ではないがやった人は相当儲けたらしいと語ったという。放射能汚染のことは処理水放出の点に世間の関心が集まっているが、広い汚染地域のことを考えると、鉄くず持ち出しのようなことが広く行われているのかと想像してしまう。

◇上川陽子外相はニューヨークで本格的な外交デビューを果たした。少し心配していたが順調だったようだ。G7議長国としてのG7外相会議だから重要な外交舞台で大役であった。会議ではロシアのウクライナ侵攻と国際法違反を非難する議長声明を発表した。

◇国連総会の一般討論が始まった。バイデン米大統領はウクライナへの支援の継続と結束強化を訴え、ゼレンスキー大統領は全ての力を結集して侵略者を打ち負かそうと叫び支援を求めた。長引く戦いで支援疲れも懸念される中、二人の演説は重要である。(読者に感謝)