人生意気に感ず「朝露悪魔の握手の行方。中国の不気味な動き。岸田氏、季氏と立ち話」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「朝露悪魔の握手の行方。中国の不気味な動き。岸田氏、季氏と立ち話」

◇北朝鮮とロシアが「悪魔の握手」を結ぶ可能性が指摘されている。国際的に孤立し深刻な国内問題を抱える両国の状況からしてその可能性は十分にあると見なければならない。

 プリゴジンが暗殺されたがその存在は大きかったに違いない。その空白を埋めるために北朝鮮の軍事力を求めることは自然の流れと思われる。朝露の間ではなりふり構わぬ水面下の交渉が行われていると言われる。

 プーチンは北朝鮮から砲撃や対戦車ミサイルの提供を望み、正恩は人工衛星や原子力潜水艦向けの技術や食糧支援を求めている。

 北朝鮮は世界最大の特殊部隊をもつと言われる。これを義勇軍のようなかたちでウクライナ戦に参加させることになればウクライナ側にとって一定の驚異になるだろう。金正恩がロシアの国防相にロシアの侵略の全面支持を表明したと伝えられている。北朝鮮は軍事力増強で国力を使い果たし国民を飢えさせている。だからロシアの食糧援助を喉から手が出る程求めているのだ。悪魔の握手の動向に世界が固唾をのんで見詰める瞬間である。

◇中国は現在深刻な状況にある。その最大なものが不動産問題だ。不動産大手が信じ難い負債を抱え建設中の巨大ビルが放置されて廃墟の姿を晒している。若者の失業率増大は不気味に加速しているらしい。日本以上に少子高齢化が進んでいる。長く続けた一人っ子政策の結果が問題をより複雑化させている。

 そういう状況下、習主席のG20欠席が憶測を広げ波紋を生んでいる。G20は中国が非常に重視している会議である。主席の欠席は初めてのことで余程の事情があるに違いない。

 バイデン大統領は主席の欠席に失望を表明した。議長国インドの存在感が増している。インドは若い人口が増加し、月面の難しい所にロケットを着陸させ日の出の勢いの感がある。中国が強引な覇権主義で批判を浴びる中、インドの存在感と役割は増している。日本はインドと良好な関係にある。アジアの安全のために日本は今後中国・韓国・インドとの良好な関係を戦略的に進めねばならない。北朝鮮の暴走を抑えるためにもこれは不可欠なことである。

◇岸田首相はジャカルタで処理水放出及び禁輸問題に関し季強首相と短時間話しができた。習主席が欠席し、季氏との対話も危ぶまれていた。立ち話とはいえ一歩前進なのだろう。処理水については我が国の基本的立場を説明し水産物の禁輸措置に対し即時撤回を求めたと言われる。ASEAN会議全体の雰囲気を背景に中国側の姿勢に変化も感じられる。(読者に感謝)