人生意気に感ず「パリ出場権を決めた日本バスケの快挙。大和魂は死後ではなかった。間もなく私は83歳 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「パリ出場権を決めた日本バスケの快挙。大和魂は死後ではなかった。間もなく私は83歳

◇凄いドラマの展開だった。バスケのパリ出場権をかけた熱闘に我を忘れて引き込まれた。相手はカボベルデで221センチの大魔神のような選手がいる。日本チームは身長が165センチと172センチの二人を含む。この2人は国際バスケット連盟がW杯出場選手で最も身長が低い、そして3番目に低いと紹介した。この陣容で世界の上位を破る快進撃を続けてきた。カボベルデを下した自力による出場権獲得は48年ぶりである。興奮した若者は「これが大和魂か」と叫んでいた。ほとんど死後になっていたと思っていたこの表現に私の胸も熱くなった。

◇それにしてもカボベルデとはどこにあるのという声が聞こえる。西アフリカの海に点在する15の島から成る共和国で首都プライアはサンティアゴ島にある。ポルトガルの植民地から1975年に独立した。人口は約38万人というから前橋市くらいである。コーヒー、バナナ、サトウキビや水産業が盛んである。日本人の多くはこのバスケ戦で認識を新たにしたことであろう。ポルトガルにはコロンブスの新大陸発見により世界に覇をとなえた時代がある。カボベルデの歴史にも大航海時代との関わりがあるのかも知れない。カボベルデはポルトガル語で「緑の岬」を意味するという。

◇一連のバスケ戦は小さなチームが結束と作戦で大きなチームを征してきた。大和魂という懐かしい言葉を聞いたが、私の血を沸かせるのは「精神一倒何事か成らざらん」である。サムライの心である。来年のパリ五輪は日本の新たな存在感を示すことになるだろう。一際感動したのはトム・ホーバス監督である。窮地にある時、日本語で「集中です」と鼓舞する姿に日本人妻の存在を想像した。この人は90年に日本人女性と結婚して2人の子供がいる。勝利を振り返る言葉に日本人に成りきった熱いものが窺える。

「選手たちが最後まで我慢した。みんなが目標を決めて信じ合った。ああいう気持ちにならないと、こういうことは出来ない。本当に最高です」。奥さんと二人の子供さんは父親及び選手たちと心を一つにして歓喜の瞬間を味わったことだろう。

◇来月30日、私は満83歳を迎える。同年の人たちが次々に人生の幕を閉じている。その中で私は1日3回走り益々元気である。天命に感謝し天の恵みを社会のために役立てようと思っている。目前の仕事は11月3日のぐんまマラソン10キロである。それまでに体重を2キロ落とし、ベストで臨もうと意気込んでいる。(読者に感謝)