人生意気に感ず「前商は頑張った。日大は底なしの泥沼に。無能な幹部と無気力な学生」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「前商は頑張った。日大は底なしの泥沼に。無能な幹部と無気力な学生」

◇炎天下、高校野球が燃えている。前商戦を観た。相手は北北海道代表のクラーク国際である。前商は13年ぶり6回目の出場である。前商が群馬県で優勝した時から初戦の相手はどこか興味をもった。クラーク記念国際と知って驚いた。クラークといえば昔札幌農学校で教え、ここで学んだ内村鑑三等に大きな影響を与えた。名だたる優勝候補校ではない。一勝できるかも知れない。一勝すれば波に乗って奇跡を起こすことも、そんなことも想像した。クラークの佐々木監督は「暑さとの戦い、野球は6回以降にがらっと変わる」と言っていた。この監督の言うような展開になってしまった。1回クラークが1点先取したが前商はすぐ1点を奪った。その後激しい攻防が展開されたが後半クラークが大量得点を奪い7対1で前商はカブトを脱いだ。スタンドの応援する人々の姿は熱く爽やかだった。高校野球は純粋である。私は前商よご苦労さんと心で叫んだ。

◇高校野球の純粋な世界と対照的と思わせるどろどろとした事件が日大アメフト部の薬物問題である。また日大かという声が聞こえる。脱税で逮捕された田中元理事長は13年間も日大に君臨し日大を食い物にしていた。

 その改革を目指したのが林理事長だった筈。部員の違法薬物情報はすぐに理事長に報告されていなかった。これは何を物語るのか。「お飾り」にされていたということではないか。「体質は変わっていない」という声が学内からも出ている。林理事長は記者会見で「大変に遺憾、心からお詫びする」と述べた。

 昨年秋保護者から情報提供があったと言われる。社会的正義感と日大を愛する心の現われであろう。同じ思いを抱く日大の学生たちは多いに違いない。彼らは何故行動を起こさないのか。かつては学生運動が盛んであった。今の若者は一般に無気力である。社会問題に参加しようとしない。日本が沈んでいくのを見ているだけである。私は過激な行動を奨励するわけではない。学内で堂々と調査行動を展開し発言し、内外の世論に訴えることは憲法で認められた権利である。学問は何のためにあるかを無気力な学生に問いたい。学生が立ち上がらない限り真の日大改革は不可能ではないか。

◇学生スポーツ界の薬物汚染は深刻。大麻から覚醒剤に広がっている。日大幹部に問題の本質をつかんで正面から向き合う意気がないことが明らかになった。副学長は警察への通知が遅れた理由として“我々は教育機関だから”と言う。刑事事件に関わることへの見識を疑う。(読者に感謝)